備えあれば…

こんにちは。石川県で中小企業経営のお手伝いをしている迅技術経営です。

 

この度、北海道で起きました地震により被災された皆様

ならびにそのご家族に心よりお見舞申し上げます。

皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心から願っております。

また、余震のみならず、さらに大きな地震などには十分にお気をつけください。

 

日本は長らく様々な自然災害に見舞われてきました。

弊社のある石川県は、霊峰・白山のおかげか(皆さんそうおっしゃいます)、

幸いなことにあまり大きな災害には見舞われておりません。

しかし、ほんの10年前には能登半島地震があり、

今年の1~2月には37年ぶりの大雪が降り、福井県や石川県で多くの被害が出ました。

 

今後もいつ・どのような災害が自分たちの住む地域を襲うか、

どこも安全とはいえないような気がしています。

また、どこかで発生した災害等により、モノが不足するなど間接的な

影響が発生するケースも少なくありません。

 

会社にとっては、少しでも早く事業を再開し、供給責任を果たしていくことが重要です。

このために必要になってくるのが、東日本大震災以降注目が集まっている

事業継続計画(BCP)です。

 

ただ、必要とは思っていても、すぐに作らなければならないわけではない…

このような性質のものであるため、策定率は平成28年度の時点で15.5%に

とどまると言われています。

 

しかし、BCPと大げさに捉えるのではなく、「何かイレギュラーが発生した際の

復帰・継続方法の整理」と捉えるとどうでしょう。

 

メイン設備の故障、屋根の雨漏り、インフルエンザの社内パンデミック…

 

どうでしょう、皆様にも思い当たる節があるのではないでしょうか。

このような事態(会社にとってはとても重要な「非常事態」だと思います)に対して、

どのような流れで復帰させるのか。また、非常事態を防いだり、被害を軽減されられるのか。

これを一つ一つ考えていくことが、ひいてはその会社独自のBCPにつながっていきます。

 

またイレギュラーに対して策を講じることは、実は非常事態時だけに有効なのではなく、

日常的な経営改善にも有効です。

というのも、非常事態による被害を極力回避・軽減することの最大の対策は、

人間も含めて「日常的なメンテナンス」だったりするからです。

 

興味のある方は、中小企業庁にBCPの策定方法が結構細かく記載されていますので、

ぜひご覧ください。

示されているとおりに作っていくと、立派なBCPが出来上がるようにもなっています。

皆様も身近なところから「プチBCP」を考えてみませんか?