【「人間尊重」が経営を強くする!日本でいちばん大切にしたい会社大賞・西精工視察レポート】
こんにちは!迅技術経営・中小企業診断士の高稲です。
先日、大阪の株式会社そだてるの小畑さんからお誘いいただき、弊社の小松社労士と共に徳島県の西精工株式会社の見学に行ってきました!
西精工では、大正12年の創業以来、四国・徳島県に生産拠点を構え、ナット等のファインパーツを製造していらっしゃいます。
西精工では、経営理念の浸透が徹底されており、全社員が毎朝暗唱し、社長と全社員との毎日のメール交換などによりコミュニケーションを深めるとともに、長時間の朝礼や、「ミッション・ステートメント」の策定等を通じて、相互理解の形成を図っています。
こうした取り組みが評価され、第1回「四国でいちばん大切にしたい会社大賞」において「中小企業基盤整備機構四国支部長賞」を、第3回 「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」 において「中小企業庁長官賞」を受賞されました。
詳細は、株式会社ブロックスの「DO IT!」シリーズをご覧ください。
私が西精工さんの「人間尊重」のエッセンスとして受け取ったのは以下の3点です。
①相手の成長が最重要!アメとムチは両面で!
西精工さんでは、「社員の幸せや成長が最優先」という考え方です。
耳障りのいいことばかり言うのではなく、耳の痛いことも伝える文化だと感じました。
②細やかな情報共有文化
西精工さんでは、ノウハウや情報を共有する文化が根付いています。
絶えず成功事例や失敗事例を横展開している印象を受けました。
仕事の上で、特に人とのかかわり方の面で、やってよかったことや、失敗したな、と思ったことを、遠慮なく周囲に伝えられる関係が築かれています。
社員の方から、「変なことを言わないようにしよう…」といった「遠慮」は全く感じませんでした。
③相手に興味を持つ
全社員が、仕事の面(なぜ?どうやって?)だけでなく、プライベートを含め、相手そのものに興味を持っている。
相手を観察し、相手のことを理解しようという意識を持ちながら接している印象を受けました。
これら3つの文化が形成されてきた背景として、社長と全社員の相互理解が徹底されていることがあると感じます。
西精工は従業員数200名を超える企業ですが、従業員の顔と名前は当然、従業員の家族のことや境遇、健康状態、趣味・嗜好まで、社長が深く理解していたことに衝撃を覚えました。
経営哲学者・スティーブン・R・コヴィーは、自著「7つの習慣」で、成功するための習慣として以下を挙げています。
「第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される」
その有効性はしばしば以下のように説明されています。
「理解すること」がなぜ大きな力を持つのでしょうか。
それは、「理解する」という行動、考え方が、「第一の習慣」で紹介した「影響の輪」(自分がコントロールし、影響を与えることができる領域の活動)の中のことだからです。
コミュニケーションがうまくいかないと悩む要因のひとつは、「相手の気持ちへの不満」や「相手の気持ちが変わってくれない」ことへのストレスです。相手の気持ちは、自分の「影響の輪」の外のことです。自分がそこをコントロールすることはできません。結局、他人の考えや行動、環境、条件など、影響できないことに集中している限り、ほとんど何も解決することはできません。
しかし、相手を理解することはいつでも可能です。それはあなたがコントロールできる領域の事柄です。相手の真意を理解し、問題の核心を的確にとらえることができるようになります。そして、相手を理解すればするほど、相手を大切に思う気持ちが生まれ、貢献したい気持ちが強くなることでしょう。
出典:理解することこそ「インサイド・アウト」,Franklin Planner Japan Co.,Ltd, http://www.franklinplanner.co.jp/learning/selfstudy/ss-31.html
相手のこと、相手の人生のことを深く理解して関わること。
簡単なことではないですが、自分自身の在りたい姿を再確認いたしました。
話し出せばいくらでも話せそうなので、ご興味がある方は個別に聞いてください!