「見えざる資産」の力

こんにちは。

石川県で中小企業経営のお手伝いをしている、迅技術経営です。

 

今日の日本経済新聞電子版に興味深い記事がありましたので、

紹介したいと思います。

 

見えざる資産、成長の源に 有形資産の1.5倍

一部、記事の内容を引用します。

~~~引用開始~~~

18年にノーベル経済学賞を受賞した米経済学者のポール・ローマー氏は知識やアイデアが価値を膨らませる「収穫逓増」を唱えた。こうした形のない資産はすでに富の源泉の主役だ。

米国、中国、日本の主要302社が持つ特許権やソフトウエアなど無形資産の規模は07年、機械など有形資産を上回り、17年には4兆ドル(約440兆円)と有形資産の1.5倍だ。

(中略)

成長の時代は終わったのか。インターネットには検索やSNS(交流サイト)など無料サービスがあふれる。

米調査会社コンファレンス・ボードのキャロル・コラード氏らは17年の米国のGDPで無形資産への投資が12%を占めたのに、うち6割は公式統計が把握していないとみる。値段のない豊かさはGDPという尺度では測りきれない。

~~~引用終了~~~

 

ここでは大企業が持つ無形資産についてしか触れられていませんが、

中小企業でもまったく同じことがいえると思います。

むしろ、経営資源が限られている中小企業では、よりそれ以外の部分での競争力を

いかに持ち、強化していくかが重要といえます。

 

弊社ではよく事業計画書の作成方法についてのセミナーを

小規模事業者様を対象にさせていただきます。

その際、その会社の強みについて考えていただき、

今後の方向性も含めて発表していただくことがあるのですが、

「弱点(弱み)ならたくさんあるけど、強みはよくわからない/あまり出てこない…」

という声を少なからず聞きます。

 

しかし、お客様目線に立つと、本当になんの特徴もない企業と

取引を継続したいと思うでしょうか?

今まで経営を続けてこられたということは、必ずどこかでお客様に

何かの価値を提供しているはずです。

セミナーでは個々の企業様のことを深く掘り下げることは難しいですが、

1対1でお話を伺うと、経営者の方々でも無意識のうちに(当たり前と思いながら)様々な価値を提供しているなぁと常々感じます。

 

当たり前と思いながらやっていることが多いので、

わざわざ言葉にしなくても…と思われるかもしれませんが、

言語化して従業員の方々と共有したり、取引先の方々とのお話の中でアピールしたり、

いろいろな場面で使えることが多いので、ぜひ一度ご検討してみてはいかがでしょうか?

経営者が思うその会社の見え方・見せ方と、周りの方々からの

見え方は結構一致していないことが多いので、そうした部分の

目線合わせをする意味でも、とっても有意義だと思います。

 

弊社ではそうした目に見えない資産(=知的資産)の見える化と

それを踏まえた経営力の向上の支援も行っております。

ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。

support@g-keiei.com

(アットマークを半角にしてお送りください)

社内事例発表会(はやてフォーラム)

迅技術経営の西井克己です。

本日は、四半期に一度の社内事例発表会(はやてフォーラム)を開催しました。

○はやてフォーラムとは

社内事例発表会は、毎年8月に、大阪のそだてるさん、東京の大幸経営さん、そして弊社で合同事例発表会を行っている「そだてるフォーラム」の活動を社内でも継続して行おうと取り組んでいるものです(そだてるフォーラムの様子は、以下のブログをご覧いただけると幸いです)。

中小企業診断士のメリットは?

昨年8月のそだてるフォーラム以降は社員だけではなく士業以外の従業員にもオブザーバーとして参加いただいています(弊社は士業以外の従業員も中小企業診断士を目指して勉強されています。しかし、現状は士業のように外に出ることがありませんので、士業が何をしているか見えにくい状況です。そのため、士業がどんなことをやっているのか感じてもらうため、金沢で開催されたそだてるフォーラムに参加いただいたところ好評だったので、継続して事例発表を聞いていただいています)。

○発表要旨は統一

社内発表会なので、発表向けの資料は特別に用意していないのですが、発表要旨だけは、統一したフォーマットで作っています。あとから比較できるようにデータベースソフト(ファイルメーカー)で作成しています。

○今回の発表順

9:20~45 佐々木
9:45-10:15 高稲
10:20-10:50
10:50-11:20 西井
11:20-11:45 小松
みんなで振り返り(1人1分間発表)

ちなみに発表順は、ルーレットで決めています。

サッカーボールが水平方向にくるくると回って止まります。

○西井個人の感想

今回の事例発表はいずれの発表も、弊社のコンサルツールをそのまま使うのではなく、使う人やお客様の状況に応じてカスタマイズして使っているものでありました。

一から作るのは大変ですが、今あるものを土台にして自分に使いやすくお客様にも合わせて作りこんでいく。これが弊社の強みであるので、それぞれが弊社の強みを活用しているいい事例でした。

佐々木の感想にもありましたが、佐々木以外の3名の士業は、私と佐々木が歩んでいる道をそのまま歩んでいる。事例を聞いてみてそう感じました。

そう思うと本当は、事例を聞くだけでもいいのですが、今回もついつい自分だったらこうする。というような余計な一言が私自身は多かったように思います。

次回のはやてフォーラムは5月を予定しています。

毎日1つ1つ積み上げていくことも大事ですが、どこかで振り返る。

立ち止まってまとめていく。そして仲間に聞いてもらって意見をもらう。

それができるのも弊社ならではと思って続けていきたいと思います。

そだてるフォーラムは8月なので今からどの事例を発表するか考えておきたいと思います。

宜しければ弊社 迅技術経営のHPもご覧ください。