2023年版知的資産経営報告書が完成いたしました。

北陸で中小企業の支援を行っております迅技術経営です。

本日は長らく改訂作業をしておりました弊社リクルート用知的資産経営報告書が完成しましたので、そのご報告をさせていただければと思います。

2023年版のリクルート用知的資産経営報告書はこちらからご覧いただけます(ホームページ中腹のリンク)。

改訂作業中の気づきについては、こちらの記事もご覧ください。

変わるものと変わらないもの

 

リクルート向けということもあり、方向性を定める中で様々な議論がありましたが、そういった中でも「これは大事だな」と思う部分が個人的にありました。

それは「あなたも組織の一員となるということ」です。

組織とは、組織そのものとして捉えられるのではなく人と人との総体として捉えられるものとどこかの本で読みました。組織が組織であるためには、やはり構成要素となる「人」が大事であると私は解釈しています。語弊を恐れずいえば組織という目に見えない器や制度(構造資産)ではなく、器を器たらしめる成員や制度を行使する側である人の人間性や価値観(人的資産)、ひいてはその成員とベクトルを同じくする関係者(関係資産)が重要であると感じています。

改訂にあたり議論となった議題の一つに「多くの人にわかりやすく書くべきか」あるいは「わかろうとする人に伝わるように書くべきか」といったものがあります。リクルート向けですので、知的資産というものを就職を希望する人達に向けどうまとめるか、大きな課題でした。

そこでの折り合いとして、わかりやすさや伝わるかどうかではなく、気づきがあるかどうか、考えるきっかけになる部分があるかどうかを指標としました。ここから「あなたも組織の一員となるということ」を考えるきっかけのテーマとして改訂を進めていくことになりました。またこれに伴い、一員になるうえで大事なこととして、①弊社の思いに共感してくださることと②受け取ったものを次に繋いでもらうことを重視しまとめました。

なぜこの2点が重要なのか。

外部目線、特に就活生の立場に立つと多くの場合は構造資産に目が向くことと思います。弊社でいうと士業育成システム®は最たる例だと思います。しかしながら、思いに共感するとは、「構造資産である士業育成システムをシステムたらしめる人的資産はどんなものなのか。それに自分がなることについて、あるいはなったときに何を感じるか」を自身の経験や価値観をもって思い馳せることだと考えています(正解不正解ではない軸で、また勘違いではないと言うためには自分自身に立ち返る)。これがなければ受け取ったものがそのままになってしまい、次につながらない=循環と拡散が起こらないこととなってしまいます。

知的資産における構造資産は固形でありながら柔軟性や弾力性もある「饅頭」のようなものだと理解しています。外側の生地が構造資産で、中の餡が人間(人的資産)のようなイメージです。構造資産が本当にカチカチになってしまい形骸化になってしまうこと、あるいは中身がでてしまい抜け殻になってしまうことは饅頭では良しとされないのではないでしょうか。

構造資産を饅頭のようにさせるのは中の餡となる人という流動的な存在(入れ替わりがある、ペースト状で柔軟な存在)のおかげであるというのが私の中ではしっくり来ています。表面を見ているだけではわからない、触って、食べて、味って、咀嚼し、おなかで消化させることでようやく中身がどんなのかわかるような、自分と相性が合うのかどうかわかるような饅頭の特徴も知的資産と親和性が高いです。グミに置き換えてもいけそうですね笑

話が逸れましたが、組織や制度といった構造資産を「そう」させるのが人間であるという点に立ち返ると、自分自身が何を受け取り、何を繋いでいかないといけないかについては、よくよく考える必要があると思います。ようは構造は構造として残っても、人間はいつか屍になります。屍になる前に受け取りつないでいくこと。これは会社や組織に限らず、家族や友人といった小さいスケールから、地域や日本、文化や民族といった大きいスケールの話も同じだといえます。

そういったことを考えるきっかけとして、「就活」というのは大きな転機だと思います。そういった転機において、結果的に弊社とご縁があろうがなかろうが、何か考えるきっかけになることが、リクルート用知的資産経営報告書の存在意義であり、もっといえば弊社の「採用活動」の精神だともいえます。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

弊社のリクルート用知的資産経営報告書にご興味が湧かれましたら、ぜひ一度ご覧いただければと思います。

これに併せて採用ページ記載の先輩士業の声も更新してますので、ぜひご覧いただけると幸いです。