子育て中でもあきらめない

上島が実践した「資格勉強を続けるための3つの工夫」

「子育てしながら資格の勉強なんて無理…」
そう感じている方は、少なくないと思います。

私自身も子どもが小さい頃に資格勉強に取り組みながら、何度も心が折れそうになりました。思うように時間が取れない、予定通りに進まない、疲れて眠い…。

それでも少しずつ工夫を重ねることで、学びを続けることができました。

今回は、私が実践してきた「子育て中でも勉強を続けるための3つの工夫」をご紹介します。

① 意識して「不可侵時間」を確保する

まず一番大切にしていたのが、「ここだけは勉強する」と決めた時間を守ることです。

子どもが小さい頃、私はよく

  • 寝かしつけのまま一緒に寝る
  • 無理をしない
  • その代わり、早朝に起きて家事と勉強する

という生活をしていました。

夜に頑張ろうとすると、どうしても疲れが勝ってしまいます。
無理に夜型にせず、「朝型」に切り替えたことで集中力も上がりました。

ポイントは、

  • 最初は短時間からでもOK
  • でも「この時間は守る」と決めること

完璧を目指さず、「細く長く続ける」ことを意識していました。

② 勉強計画は「週単位」で考える

子育て中は、とにかくイレギュラーの連続です。

  • 子どもの体調不良
  • 学校・園の急な予定変更
  • 家族の用事
  • 自分の疲労

「今日はここまでやる!」と日単位で管理すると、予定通りにいかないことが増え自己嫌悪に陥ります。

そこで私は、計画を「週単位」に切り替えました。

例えば、

  • 今週はこの範囲まで終える
  • テキスト〇ページまで進める
  • 問題集〇回分やる

というように、大枠で管理します。

できない日があっても、「別の日で調整すればOK」

と考えることで、気持ちが楽になりました。もちろん予備時間も設定しないと、計画を達成できません。予備時間も計画に入れます。

子育て中の勉強は、「柔軟さ」が何より大切です。

③ 家事の「あたりまえ」を見直す

勉強時間をつくるために、私が一番見直したのは「家事」でした。

以前は、

  • ちゃんと作らなきゃ
  • ちゃんと片付けなきゃ
  • 母親だから全部やらなきゃ

と、無意識に自分を縛っていました。でも、ある時ふと思ったのです。

「これ、本当に全部必要?」そこから、思い切って簡略化しました。

▶ 家事は“60点でOK”に

  • 副菜は多めに作り、翌日使ってもOK
  • まとめて出来ることを捜す
  • 完璧を目指さない

「手抜き」ではなく「工夫」です。

▶ 子どもを“戦力”にする

また、子どもにもどんどん頼るようにしました。

  • 洗濯物を干す、たたむ
  • 料理を盛り付ける、並べる
  • 簡単な片付け、掃除

最初は時間がかかります。
でも、長い目で見ると大きな助けになりますし、子どもの自立にもつながります。

「全部自分で抱え込まない」

これが、継続の最大のコツでした。

子育て中の勉強は「根性」だけでは続かない

子育てしながらの資格勉強は、決して楽ではありません。
でも、「気合」や「我慢」だけでは長続きしません。

大切なのは、

  • 自分に合った時間の使い方を見つける
  • 計画に余白を持たせる
  • 継続出来る仕組みをつくる

ことだと、私は実感しています。

おわりに

「今は忙しいから無理」
「子育てが落ち着いてから…」

そう思っている方も多いかもしれません。

でも完璧に環境が整う日は、なかなか来ません。

小さくてもいい、ゆっくりでもいい、止まらずに続けること。

それが将来の自分を助けてくれます。

このブログが同じように頑張っている方の背中を少しでも押せたら嬉しいです。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

金沢で「ビズストーム ベーシックセミナー」を受講しました

先日、金沢で開催された「ビズストーム ベーシックセミナー」に参加してきました。

日頃、企業の皆様と関わる中で、
「判断力」や「意思決定の質」は、企業の成長を大きく左右する要素だと感じています。

今回のセミナーは、その重要性を改めて実感する、非常に学びの多い時間となりました。

本日の3つの気づき

今回の研修で、特に印象に残ったのは次の3点です。

① ビジネスの場では「初速」が大事

チャンスをつかめるかどうかは、
「最初の一歩をどれだけ早く踏み出せるか」で決まることが多いと感じました。

慎重さも大切ですが、
考えすぎて動けなくなるよりも、まず動くことの重要性を再認識しました。

支援する立場としても、「最初の一歩」を後押しできる存在でありたいと思います。

② 大きく動かす前には、必ずリスクヘッジを考える

一方で、勢いだけではうまくいかないのも事実です。

・想定されるリスクは何か
・失敗した場合の対応策はあるか
・最悪のケースをどうカバーするか

こうした視点を持った上で動くことが、長く事業を続けていくためには欠かせません。

「攻め」と「守り」のバランスの大切さを、改めて学びました。

③ 意思決定のスピードを上げるためにも「計画」は必要

計画というと、「慎重」「時間がかかる」というイメージを持ちがちですが、
実は早く決めるためにこそ、計画が必要なのだと気づきました。

・基準が明確になる
・迷いが減る
・判断がブレにくくなる

結果として、スピーディーな意思決定につながります。

日々の支援や自分自身の仕事にも、しっかり活かしていきたい視点です。

学びを、現場に活かしていくために

今回のセミナーで得た学びは、
経営支援、組織づくりや人材育成にも直結する内容でした。

「早く動く」
「リスクを考える」
「計画で判断力を高める」

この3つを意識しながら、
これからも皆さまに伴走していきたいと思います。

最後に

講師の先生、そしてご一緒した受講者の皆さま
貴重な学びの機会を本当にありがとうございました。

今後も、こうした学びを積み重ねながら、
より良い支援ができるよう、自己研鑽を続けていきたいと思います。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

東京で「キャリアストーム ベーシックセミナー」を受講しました

先日、東京で開催された「キャリアストーム ベーシックセミナー」に参加してきました。

キャリアストームについてはコチラのホームページをご確認ください。

キャリア支援に関わる中で、「自分自身の視点や考え方をアップデートすること」の大切さを感じています。今回は、そのための大切な学びの時間となりました。

本日の3つの気づき

今回の研修で、特に印象に残ったのは次の3つです。

① 自分にもアンコンシャスバイアスがある

「私は比較的フラットに物事を見ているつもり」正直、どこかでそう思っていました。

しかし、ワークを通して改めて気づいたのは、
誰にでも無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)はあるということ。

経験や立場が変われば、見え方も変わります。
だからこそ、自分の考えを定期的に疑い、点検することが大切だと実感しました。

支援する立場としても、常に意識しておきたい視点です。

② 仕事以外でもポータブルスキル(持ち運べるチカラ)は磨ける

仕事に必要なスキルは、「仕事の中でしか身につかないもの」と思いがちです。

でも今回の研修を通して、

・家庭での役割
・PTAや地域活動
・子育てや人間関係
・学びの場への参加

こうした日常の中にも、たくさんの成長機会があることを再認識しました。

特に、時間制約のある働く母にとっては、「すべてが学びになる」という視点は大きな励みになります。

③ 前向きな方と学ぶ時間はやはり楽しい

今回ご一緒した受講者の皆さんは、とても前向きで学びに貪欲な方ばかりでした。

・自分たちが提供したい人にキャリア研修の必要性がどうすれば伝わるか考える姿勢
・積極的な発言
・他者を尊重する雰囲気

そうした空気の中で学ぶ時間は、やはりとても心地よく、刺激的です。

「誰と学ぶか」は、「何を学ぶか」と同じくらい大切だと、改めて感じました。

学びを、実務と日常へつなげていく

今回のセミナーで得た気づきはキャリア支援の現場だけでなく、日々の仕事や家庭生活にも活かせるものばかりでした。

・思い込みに気づくこと
・経験を学びに変えること
・前向きな仲間と関わること

こうした積み重ねが、長いキャリアを支えていくのだと思います。

これからも自分自身の学びを止めず、クライアントの皆さまや関わる方々により良い支援ができるよう成長を続けていきたいと思います。

最後に

講師の先生、そしてご一緒した受講者の皆さま、本当にありがとうございました。

とても充実した学びの時間でした。

今後も、こうした経験をブログでも発信していきたいと思います。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

社内でキャリアストームを実施しました

就職イベントで、条件より見てほしいこと

― ネットには出ていない情報を「直接感じる」ために ―

就職イベントに行くと、たくさんの企業情報が並びます。

業務内容、勤務時間、勤務地、時給、福利厚生、どれも事前にネットで調べられる情報ですが子育て中やこれから働こうとする人にとっては、条件を確認することはとても大切です。

しかし就職イベントの本当の価値は、条件を確認することではありません。

企業の人と直接話し、ネットには出ていない情報を感じ取れることに本当の価値があるのです。

条件は、すでにネットに書いてある

今は求人サイトや企業ホームページを見れば、多くの情報が手に入ります。

「主婦歓迎」
「ブランクOK」
「働きやすい職場」

そうした言葉も、ほとんどの企業が掲載しています。

だからこそ、就職イベントの場で同じ情報を聞くだけでは、もったいないのです。

就職イベントは「話を聞く場」ではなく「企業で働く人を見る場」

就職イベントでしかできないこと。
それは、企業担当者と直接話すことです。

  • どんな言葉で説明するのか
  • どんな表情で話すのか
  • 質問にどう向き合うのか

企業の考え方や文化は、人を通してにじみ出るものだからです。

直接話すと見えてくる、ネットに出ていない情報

企業担当者と話すことで、こんなことが分かってきます。

  • この会社は、社員を大切にしているか
  • 子育て中の社員が実際どのように働いているか

これは、「制度があるかどうか」以上に大切なポイントです。

制度はあっても、使いづらい空気の職場もあります。

逆に、制度が完璧でなくても、話を聞くと
「ここなら状況に合わせて相談して決めていけそう」
と感じられる会社もあります。


質問したときの反応に、その会社が出る

就職イベントでは、ぜひ一つは質問してみてください。

質問の内容は、立派でなくて構いません。

  • 未経験でも大丈夫ですか
  • 子どもの体調不良のとき、社員の皆さんはどうしていますか

大切なのは、質問にどう答えてくれるかです。

  • 具体的な話が返ってくるか
  • 言葉を選びながら、誠実に答えてくれるか
  • 表情や間に、無理がないか

ここに、ネットには載らない社員の「本音」が表れます。

「子育て」の話題を出したときの空気感

子育て中の方にとって、とても重要なのがこの場面です。

「子育て中の社員はいますか」
「急なお休みについては、どう考えていますか」

この質問をしたときの、
一瞬の空気を感じ取ってください。

  • 話が自然に続くか
  • 具体的なエピソードが出てくるか
  • 言葉が曖昧にならないか

これは、実際の職場の受け止め方を知るためのとても大切な手がかりです。

「この人と働く自分」を想像できるか

就職イベントでは、会社全体を判断しようとしなくて大丈夫です。

まずは、目の前の担当者と働く自分を想像できるか

  • 困ったときに相談できそうか
  • 無理をせずに話せそうか
  • この人の言葉を信じられそうか

この感覚は長く働くうえでとても重要です。

違和感は無視しない

話を聞いているときに感じる
「なんとなく引っかかる感じ」
「少し疲れる感覚」

それは、あなたの価値観が教えてくれているサインかもしれません。

条件が良くても、その違和感が続く職場は
後からしんどくなることがあります。

就職イベントは「決める場」でなくていい

就職イベントは、その場で答えを出す場所ではありません。

直接話して、感じたものを持ち帰る場所です。

ネットの情報。
直接話して感じた空気。
自分の気持ちの動き。

それらを合わせて考えることで、「自分に合いそうかどうか」が少しずつ見えてきます。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

子育て中でも、仕事で信頼される人がしていること

― 平時の仕事への取り組み姿勢が、評価をつくる

子育てをしながら働く中で、多くの人が一度はこんな不安を感じたことがあるのではないでしょうか。

「急に休んでしまって、評価が下がっていないだろうか」
「周りに迷惑をかけていると思われていないだろうか」

子どもの急な発熱や体調不良は、どれだけ気をつけていても避けられません。
そのたびに申し訳なさを感じながら働くのは、決して簡単なことではありません。


急な子どもの体調不良は、仕方ない

まず、はっきりさせておきたいことがあります。

子育て中に起こる急な欠勤や早退は、仕方のないことです。

それは仕事への意欲が低いからでも、責任感が足りないからでもありません。

今の社会では子育てをしながら働くことは特別なことではなく、
多くの職場がそれを前提に成り立っています。

急な休みがあったという事実だけで評価が下がるべきではありません。

それでも「信頼される人」がいる理由

同じように子育てをしていても、職場で自然と信頼を集めている人がいます。

一方で、「またか」と受け取られてしまう人がいるのも事実です。

この違いは休んだ日そのものではなく何も起きていない平時の仕事への向き合い方にあります。


見られているのは「休まない日の積み重ね」

評価や信頼は、突発的な出来事で決まるものではありません。

日々の仕事の中で、

  • どんな姿勢で仕事に向き合っているか
  • 周囲とどんな関係を築いているか
  • 仕事をどれだけ自分ごととして考えているか

そうした積み重ねが、「この人なら大丈夫」という評価につながっていきます。

先を見越して準備する、という姿勢

子育て中でも仕事で信頼されている人に共通しているのは、
「何か起きたときのために、普段から準備している」という点です。

それは、特別な能力や大きな工夫ではありません。

たとえば、

  • 自分の仕事の進捗や状況を、周囲が把握できるようにしている
  • 「ここまで終わっています」「次はこれです」と日頃から共有している
  • 自分が不在になった場合に、どこを見れば分かるかを意識している
  • 締切や段取りを、少しだけ前倒しで考えている

こうした小さな準備の積み重ねが、仕事が止まりにくい状態をつくります。

準備は「休むため」ではなく「信頼され続けるため」

「先を見越す」と聞くと、「休むことを前提にしているみたいで気が引ける」
と感じる方もいるかもしれません。

でもここで言う準備は休むためのものではありません。

一緒に働く人や取引先が困らないようにすること。
仕事が滞らないようにすること。
それを続ける姿勢こそが、信頼を積み重ねていく行動です。

準備している人は「休んでも仕方ない人」ではなく、
「安心して仕事を任せられる人」として見られます。

急に休んだ一日より、「それまで」が見られている

職場で見られているのは、急に休んだその一日ではありません。

それまでに、

  • 日頃、どのような仕事の進め方をしていたか
  • 周囲への配慮や共有があったか
  • 仕事に対して誠実であったか

そうした積み重ねです。

先を見越して準備している人は戻ってきたあとも自然と信頼され続けます。


特別な働き方を求められているわけではない

ここまで読んで、「そこまでできないかもしれない」と感じた方もいるかもしれません。

でも、求められているのは完璧さではありません。

少し先を考える。
少し周囲を意識する。
できる範囲で、誠実に仕事に向き合う。

それだけで、
仕事への姿勢は十分に伝わります。


子育て中でも、仕事で信頼されるということ

子育て中であることは、評価されない理由にも特別扱いされる理由にもなりません。

信頼されるかどうかを分けるのは、平時の仕事への取り組み方です。

無理をする必要はありません。
長時間働く必要もありません。

自分の状況を理解したうえで、先を見越し、準備し、仕事に向き合う。

その姿勢が、「この人となら、これからも一緒に働きたい」
という信頼につながっていきます。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

条件が合っているのに、なぜか続かない

― 仕事選びは「価値観」から考えてもいい ―

「家から近いし、時間も短い。条件は悪くないはずなのに、なんだかしっくりこない…」

こんな声を聞くことがあります。

しっかり考えて選んだはずなのに、いざ始めてみると思っていたよりしんどい。
そしていつの間にか、「やっぱり私には無理だったのかな」と自分を責めてしまう。

でもその違和感は、能力や根性の問題ではないことが多いのです。

条件が合っている=続く、とは限らない

仕事を探すとき、私たちはまず「条件」に目が向きます。

  • 家から近い
  • 時間が短い
  • ブランクOK
  • 主婦歓迎
  • 給与
  • 福利厚生

生活との両立を考えると、条件を重視するのはとても自然なことです。

ただ、条件が整っていても、なぜか気持ちがついてこない仕事があります。

それは、その仕事が自分の価値観と合っていないというサインかもしれません。


仕事が続くかどうかは「価値観」との相性

仕事を続ける力になるのは、スキルや経験だけではありません。

大きいのは、自分が大切にしていることと、その仕事が合っているかです。

たとえば、

  • 人の役に立っていると感じたい
  • 誰かに感謝されると嬉しい
  • 周りと協力しながら進めたい
  • 一人で黙々と取り組む方が落ち着く
  • 決められたことをきちんと守る方が安心できる

これらはすべて、価値観です。

どれが正しい、ということはありません。
自分がどこに心地よさを感じるかが大切です。

内発的な動機は、価値観から生まれる

「内発的な動機」というと、何か立派な目標や、強い意欲を想像するかもしれません。

でも実際には、内発的な動機はとても身近なところにあります。

  • ありがとうと言われると、もう少し頑張ろうと思える
  • 誰かの困りごとを整理するのが苦じゃない
  • 仕組みを整えると、気持ちがスッとする

こうした感覚は、自分の価値観が満たされているサインです。

仕事が続く理由は、「好きだから」だけではありません。

「自分の大切にしていることが、ここでは活かされている」
そう感じられるかどうかが、大きな分かれ道になります。

価値観は、動く中で見えてくる

「自分の価値観が分からない」そう感じる方も多いと思います。

でも、価値観は頭の中で考え続けて見つかるものではありません。

就職イベントで企業の話を聞いてみて、「この考え方、好きだな」と感じたり。

実際に働いてみて、「この環境は少ししんどいな」と違和感を覚えたり。

そうした感情の動きが、価値観を教えてくれます。


情報を見るときは「条件+価値観」で考える

情報を集めるときは条件だけで判断するのではなく、
自分の価値観に合いそうかという視点を加えてみてください。

  • この職場の雰囲気は、落ち着きそうか
  • この企業の考え方は、自分に合いそうか
  • ここで働く自分を、無理なく想像できるか

答えがはっきり出なくても構いません。
「少し気になる」「なんとなく嫌じゃない」
その感覚が大切です。

仕事選びは、能力テストではない

仕事を選ぶとき、「できる・できない」で考えすぎてしまう方は少なくありません。

でも、仕事選びは能力テストではありません。

自分の価値観に 合わない仕事が続かなかったとしても、
それは失敗ではなく自分を知るための大切な経験です。

価値観に目を向けることで、次の選択は、少し楽になります。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

働こうかな、と思ったときに立ち止まってしまうあなたへ

― 不安の正体は、覚悟不足ではありません ―

「そろそろ働こうかな」
そんな言葉を私は小学校の保護者との何気ない会話の中で何度も耳にしてきました。

授業参観の帰りや行事の準備の合間、立ち話の中でふっとこぼれるように出てくる一言です。

「本気で決めた」というよりも、気にはなっているけれどまだ自信はない。
そんな温度感の言葉だと感じています。

働きたい気持ちはある。でも、動けない

そのあとに続く言葉もだいたい同じです。

「今さらできる仕事、あるのかな」
「ブランクも長いし…」
「家事育児とうまく両立できるかな」

働きたい気持ちはある。
家計のことも、子どもの成長も、将来のことも、頭のどこかにある。
それでも、なぜか一歩が踏み出せない。

そんな自分を見て、
「覚悟が足りないのかな」
「自分が甘いだけかもしれない」
そう思ってしまう方も少なくありません。

私は、その言葉を聞くたびに思います。
それは甘えでも、覚悟不足でもありません。

不安の正体は「能力」ではなく「情報不足」

これから働こうとする主婦の方が感じる不安には、共通点があります。

  • ブランクがあることへの不安
  • 家族や職場に迷惑をかけてしまうのでは、という気持ち
  • 仕事選びを間違えたら取り返しがつかないのでは、という怖さ

どれも、とてもまっとうな感情です。
そして実は、こうした不安の多くは、自分に能力がないからではなく、情報が足りないことから生まれています。

ネットで検索すれば、
「主婦におすすめの仕事」
「ブランクOK」
といった情報はいくらでも見つかります。

それでも不安が消えないのは、
その情報が「自分の場合どうなのか」まで教えてくれないからです。

真の情報は、ネットだけでは集まらない

情報を集めるというと、まずネット検索を思い浮かべる方が多いかもしれません。

けれど、
ネットの情報をそのまま鵜呑みにしても、自分に合った答えが見つかるとは限りません。

大切なのは、誰かの正解を集めることではなく自分にとっての判断材料を増やすことです。

そのためには、自分が少し動いてみることが欠かせません。

自分が動くことでしか得られない情報がある

求人情報やネットの記事を読むだけでは、どうしても分からないことがあります。

たとえば、
・実際の職場の雰囲気
・どんな人が働いているのか
・企業がどんな思いで人を採用しようとしているのか

こうしたことは、自分が動かなければ得られない情報です。

就職イベントに足を運び、企業の担当者から直接話を聞いてみる。
質問をしてみる。言葉の選び方や、表情、場の空気を感じ取る。

それだけでも、
「ここは自分に合いそう」
「ここは少し違うかもしれない」
そんな感覚が、少しずつ見えてきます。

情報を集めながら、選び直していける

短時間の仕事を選ぶこと。
期間が決まっている仕事から始めること。

それらもすべて、
自分に合う働き方を知るための大切な情報になります。

実際にやってみて、
「思っていたのと違った」と感じることがあっても構いません。
それは失敗ではなく、
次の選択を考えるための材料が一つ増えただけです。

動けないのは、あなたが真剣だから

もし今、立ち止まっているとしたら
それは「どうでもいい」からではなく、家族のことも、自分のこれからも、大切にしたいと思っているから。

完璧に調べてから動こうとすると、いつまでもスタートできません。

でも、情報を取りに行き、自分で確かめながら進んでいけば選択は何度でも見直せます。

働くことは、試験ではありません。
間違えないことよりも、考えながら、選び直せることのほうが大切です。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

「配慮」だけで人は育たない

― 子育て中の女性社員に役割を渡すという選択 ―

子育て中の女性社員に対して、「今は大変な時期だから、無理をさせない方がいい」
そう考える経営者の方は多いと思います。

もちろん、家庭との両立への配慮は必要です。
しかし、“配慮だけ”が続いた結果、本人の意欲が下がり、離職につながるケースを少なからず見聞きします。


配慮が「期待されていない」というメッセージになるとき

  • 任せてもらえなくなった
  • 大事な仕事から外されている気がする
  • 期待されていないのではないかと感じる

会社としては「負担を減らしたつもり」でも、本人にとっては「戦力として見られていない」というメッセージとして受け取られてしまうことがあります。


「できない前提」ではなく「今、できる役割」を考える

以前、長坂養蜂場さんのYouTubeで印象的な事例を目にしました。
そこでは、子育て中の女性社員に対して「できないこと」を基準に仕事を外すのではなく、「今の制約の中でも担える役割」を渡していることが紹介されていました。

「時間に制約があるから外す」ではなく、時間に制約があるからこそ、
どんな役割なら責任を持って担えるのかを考える。

この姿勢は、「無理をさせる」こととはまったく違います。

役割を渡すことは、信頼を示すこと

子育て中の女性社員は、

  • 限られた時間で成果を出す工夫
  • 優先順位を考える力
  • 周囲と調整しながら進める力

を、日常の中で磨いています。にもかかわらず、役割を与えられない状態が続くと、
「ここで頑張る意味」が見えなくなってしまいます。役割を渡すことは、期待と信頼を言葉と行動で示すことです。

役割の再設計は、経営者の仕事

子育て中の女性社員に対して、
今のライフステージに合った役割を再設計することは、
女性支援や福利厚生の話ではありません。

  • 戦力人材の離職を防ぐ
  • 経験とノウハウを社内に残す
  • 将来の中核人材を育てる

ための、経営者として極めて合理的な判断です。

小さな組織だからこそ、一人ひとりの状況を踏まえた役割設計ができます。

「配慮」と「役割」をセットで考える

配慮は必要です。しかし、配慮だけでは人は育ちません。

配慮と同時に、役割を渡す。このバランスこそが、子育て中の女性社員の安心感と意欲を生み、結果として会社の力になります。

「今は何を任せるのか」
「どんな期待をしているのか」

その言葉を、ぜひ社員に伝えてみてください。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

「3歳までの短時間勤務制度」だけでは定着しない

地方の中小企業こそ、短時間正社員制度を“戦略”として導入すべき理由

地方の中小企業にとって、「採用できない」「定着しない」は深刻な経営課題です。求人を出しても応募が来ない。せっかく育てた人材が、ライフイベントをきっかけに辞めてしまう。その裏側には、法定の短時間勤務制度だけでは復帰後の働き方が支えられていないという構造的な問題があります。


1.短時間勤務制度(法定)は「利用率は高いが、限界も大きい」

厚生労働省のデータによると、
育児短時間勤務制度の利用率は

  • 女性:75.4%
  • 男性:3.4%

と、特に女性の利用は非常に高い数字です。つまり、育児期に“6時間勤務で復帰する”という流れはすでに多くの企業で一般化していると言えます。

しかし問題は その後 です。


2.子が3歳〜小学校低学年で離職が最も多い― 法定制度が終わった瞬間、働き方が急に変わる

各種調査では、離職のピークは「子どもが3歳〜小学校低学年」 と言われています。

これはまさに、法定の短時間勤務制度(6時間)が終わる時期 と重なります。

復帰後の働き方は6時間 → 8時間という“2時間の段差”

✔ この「6h→8hのギャップ」が離職を生みやすい大きな要因です。

  • 生活のペースが追いつかない
  • 家事・通院・学校行事が重なる
  • 本人と子どもの体力・メンタル面も整わない
  • 会社側も急な業務量変更に対応できない

せっかく復帰したのに、「続けられない」という理由だけで離職する現実があります。


3.しかも地方ではさらに深刻

「働けない → 離職 → パート転換 → 職種まで変える」という構造

地方では都市部のように柔軟な働き方の選択肢が少ないため、
時間制約が出た瞬間に次のような流れが起きています。

働けない
→ 離職
→ 正社員を諦めてパートへ
→ パートで働くために“職種まで変える”

これは本人にとっても企業にとっても、地域にとっても大きな損失です。

本来残るべき人材が、
制度がないだけでキャリアを断ち切られているのが現実です。


4.そこで必要なのが企業独自の「短時間正社員制度」

― 継続雇用と戦力維持のための“戦略的な制度”

短時間正社員制度は、
企業が自由に設計できる継続雇用の仕組み です。

  • 1日6〜7時間など勤務時間を柔軟に設定
  • 週の勤務日数や曜日も調整できる
  • 給与は時間比例
  • 評価・役割は“正社員として”維持(企業で設定できる)
  • 育児・介護・持病にも対応可能

法定制度の不足部分を埋め、
“続けられる働き方” をつくる制度です。


5.最も効果が出るのは「6 → 7 → 8時間」のステップ設計

― 法定6h + 独自7h + 通常8h の3段階

私が地方企業におすすめしたいのは次の「段階的復帰モデル」です。


ステップ1:短時間勤務制度(法定・6h)

まずは職場に戻るための最低限の安全網。

ステップ2:短時間正社員(企業独自・7h)

1時間のプラスが、復帰を安定させます。

  • 子どもの生活リズムが安定
  • 本人の体力・メンタルが回復
  • 保育園の延長対応がスムーズ
  • 会社も業務量・責任範囲を段階的に調整できる

この助走ステップが“離職の谷間”を埋める鍵です。

ステップ3:フルタイム(8h)

ステップ2があることで、自然に移行できます。

6.地方の中小企業こそ、この制度が“採用力”につながる

地方は以下の特徴を持っています。

  • 求職者の母集団が少ない
  • 地域活動が多い
  • フルタイム前提の求人は応募が集まりにくい

つまり、

「辞めない仕組み」は、地方企業にとって“採用戦略そのもの”になります。

7.制度を形骸化させないための3つの条件

短時間正社員制度を“戦略”として機能させるには、
以下の3点セットが必須です。


① 戦力確保・定着施策として制度設計する

優秀な人材を守ることこそ最大の投資です。


② 評価制度・育成制度を中長期で整える

短時間でも責任ある仕事を任せられる設計に。


③ 社内文化・マネジメントを変える

  • 時間だけでなく成果で評価
  • 属人化の解消
  • 管理職教育と風土づくり
    が欠かせません。

結論

  • 法定の短時間勤務制度は「戻るための最低限」
  • 継続して働くための「企業独自の短時間正社員」により子3歳〜小学校低学年の離職増加を防ぐ
  • 6→7→8h のステップ設計で離職は大きく減る
  • 地方は「辞めない=最大の採用戦略」
  • 制度×評価×社内文化で“人が辞めない会社”をつくる

短時間勤務制度と短時間正社員制度は、
地方の採用難を解決する「戦略的な人材確保策」 です。

令和7年度 石川県 労働条件等実態調査について(石川県ホームページ)

キャリアコンサルタント上島美和

『あの日、小林書店で。』を読んで感じたこと

“助け合いは偶然ではなく、つくり出すもの”

勉強会で話題になっていたことをきっかけに、川上徹也さんの『あの日、小林書店で。』を読みました。小さな書店を舞台にした物語ですがページをめくるほどに「人が人を支えるってどういうことだろう」という問いが胸の中で温かく広がっていきました。

私が特に良かったと思ったのは、この物語が“互いに助け合う力”をやわらかく、でも本質的に描いていたところです。

そっと寄り添うからこそ、人は変われる

この本に出てくる人たちは、誰もが“押しつけるような正しさ”ではなく相手の課題に静かに寄り添う姿勢を持っています。無理に解決してあげるのではなく、相手が自分で気づき、前に進めるような“余白”を大切にしている。経営支援の仕事でも同じだと思います。課題は見えていても答えを渡すことよりその人が自分の足で立ち上がれる関わり方のほうが、長い目で見て本当の価値になる。物語を通じて、その大切さをあらためて感じました。

助け合いは「偶然」ではなく「巻き込み」が生むもの

本を読みながら心に残ったのは、きづいたら助け合っていた……ではなく、互いを巻き込みながら、“自分も良くなり、相手も良くする”関係性をつくっていくこと。という視点です。助け合いは自然発生するように見えて、実は意図と行動が必要。

自分から声をかける

相手の強みを認める

自分の弱さも見せる

小さな出来事を積み重ねる

その積み重ねが、気づけば大きな支え合いにつながる。これは組織づくりにも通じます。「良い組織文化」は偶然ではなく、“誰かが誰かを巻き込む”行動から生まれるのだと思います。

年長者の成功と失敗は、若者にとって「未来の地図」になる

物語の中では、年長者の人生経験が若者の悩みを解くヒントになっていく場面が印象的です。年齢を重ねてきた人の成功、失敗、喜び、苦しみそのすべてが、若い世代にとって“未来の地図”になるのです。

平時の関係性が、非常時の支えになる

本当に困ったときに人を救うのは急に築かれる関係性ではなく、普段からの小さな交流や信頼の積み重ねです。「困ったら頼ってください」よりも、普段の何気ない雑談・相談・気づかいが大切。小林書店の人たちの関係性は、そんな“平時の結び目”の強さで成り立っていました。

最後に

『あの日、小林書店で。』は、一見すると小さな物語ですが、やりがい・組織・人間関係に向き合うヒントがぎゅっと詰まっている本でした。

  • 寄り添う
  • 巻き込む
  • 経験を渡す
  • 平時の関係を育てる

どれも支援の仕事にも、組織づくりにも通じています。

キャリアコンサルタント上島美和