人材育成というと、「できていないことをどう改善するか」に目が向きがちです。
もちろん、それも必要です。ですが、それだけでは人は育ちません。
私が人材育成に関わる中で大切にしているのは「小さなgoodポイントに気付くこと」です。
・挨拶の声が少し明るくなった
・報連相のタイミングが早くなった
・相手の話を最後まで聞けていた
・一つひとつの作業が丁寧だった
こうした変化は、とても小さなものです。
ですが人が成長していく過程は、こうした小さなgoodの積み重ねです。ところが、この小さなgoodは意識していないと見逃してしまいます。そして見逃され続けると、本人も「自分は何もできていない」と感じてしまう。
だからこそ、育てる側が気付いて、言葉にすることが大切です。
「今の対応、すごく良かったよ」
「さっきの報告、分かりやすかった」
「その気遣い、いいね」
その一言が、本人にとっての“基準”になります。
人は評価された行動を繰り返します。逆に何も言われなければ、それが良いのかどうかも分からないままです。
人材育成とは、大きな変化を起こすことではありません。小さなgoodに気付き、それを積み重ねていくことです。
そしてもう一つ大事なことがあります。
それは、「小さなgoodを当たり前にしないこと」です。
できるようになると、つい「できて当然」「あたりまえ」と思ってしまう。
ですが、その当たり前は、誰かが努力して積み上げた結果です。
その積み重ねをきちんと見て、伝えること。
それが、「自分はここで成長できている」という実感につながります。
人は、認められたところから伸びていきます。
まずは今日、目の前の人の「小さなgoodポイント」を一つ見つけて相手に伝えてください。
その一言が、人材育成のスタートになるはずです。

