「心に革命を起こせ」を読んで

先日、「心に革命を起こせ/田辺昇一著」を読みました。心に残ったところの引用と感想を書きます。

はしがき「会う人みな師匠」
立場や環境が違う人から得られるものも多い。今いる環境に安住するのではなくいろんな人から少しずつ学ぶ姿勢も大事

損得の勘定は早急にやるべきではない。なにが得か、損かわかるものでない。(P22)
若い時に損だと思ったことが後で役立ったことは私自身たくさんある。若い人にこそ伝えたい。

身は名もない一青年であっても、志向は高くもつべきだ。(P26)
目標を高く持ち、それに向かう努力をしてこそ、いわゆる超一流に近づく。

離陸に全力をあげよ(P40)
何事もスタートダッシュが大事。いかに早く基礎を叩き込めるか。

最近は人手不足時代である。つまり働く人が経営者を選別する逆選別時代である。(P51)
現状と重なる。中小企業は経営者のひととなりで採用出来る人材が変わってくる。

親しみやすさ、なんでも話せる気安さと権威のあるなしは矛盾しない。(P51)
トップに立つ人、人に教える立場にある人こそ信頼が大事。

目標が高ければ高いほど信念も堅くなる。継続していく力が強くなる。芸事でもなんでも、長く続けていくうちにそれが自分の血となり肉となる。「継続は力なり」である。(P59)
継続することが大事、継続することは他者からの信頼にも繋がる

人間は意思の弱い動物だから、環境に支配されやすい。(P64)
裏を返せば、良い環境へ置けば成長を促せる可能性がある。社内になければ社外の良い環境へ入れるという方法もある

ほめる点を捜すほうが、どれだけその人の能力を増すかわからない。(P67)
欠点より良い点を捜すことを常に意識する。

自分が燃えなければ他人の心に火をつけられない(P94)
自分の火を絶えず燃やし続けることで周りにも着火することが出来る。まずは自分から

言葉が信用を生むのではなく、行為が信頼を生むのである。(P128)
言行一致こそが信頼を得る。

習慣は体質を変える(P146)
習慣化出来れば、出来なかったことも出来るようになる。

時を味方にするのは、自分の努力である。(P168)
チャンスをチャンスとして活かすには日頃の努力がモノを言う。

信念は、あらゆる願望を実現させる起爆剤である。(P197)
だからこそ、自分の言葉で他者に伝える必要がある。

1986年に出版された本ですが、色褪せるどころか今こそ必要な考え方だと私は感じました。この信念と熱量を少しでも他の人に伝えたいと思います。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

「人を動かす」を読んで

「ザ・ラストマン」から子育てを考える

「人を動かす」を読んで

「人を動かす/D・カーネギー」(創元社)を読みました。読んでいて心に残った部分について書きます。

常に相手の立場に身を置き、相手の立場から物事を考える(P75より引用)

相手の立場に立った言動を心掛けることが相手との無駄な衝突を避ける。互いを尊重する姿勢で常に人と対峙すれば無用な争いは起こらない。

相互理解の橋をかける努力こそ大切(P170より引用)

相互理解のためにもまずは相手を知ろうとすること。好意的関心を自分から先に相手へ向ける。相手への歩み寄りは信頼関係の第一歩。

相手に美点を発揮させたければ、彼がその美点を備えていることにして、公然とそのように扱ってやるがよい(P298より引用)

相手の良いところを言葉にし相手に伝え、更に他者にも伝える。これにより本人が更に美点を磨く。やってもらってあたりまえにしない。

今回「人を動かす」を読んで、傾聴は関係性構築の基本であることを再認識しました。日々実践あるのみですね(^^)

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

「キャリアカウンセリングとは何か(改訂版)」を読んで

 日本キャリア開発協会(JCDA)のホームページにある「キャリアカウンセリングとは何か(改訂版)」を読んで気づいたことを書きます。

 キャリアカウンセリングにおける経験代謝とは内省の仕組みであり、経験とは事柄と感情が合わさったものである。これは同じ事柄が合っても私と他者では受け取り方が違うということだと理解した。同じ事柄でも受け取り手の考え方や想いによって見え方が変わり、結果として経験の内容が変わってくる。そこには受け取り手の過去の経験からくる自己概念が関与している。この考え方や想いは無意識に受け取るものであるが、キャリアカウンセリングでそれに気が付けるとありたい姿が明確になり、自分の進むべき道が見えてくる。

その上でキャリアカウンセリングの目的を自己概念の成長とし、自身の語る経験が主観による産物であると意識し、相談者自身がそこから気づきを得ることが重要である。キャリアコンサルタントはあくまでそれを助ける人であり、それ以上でも以下でもない。

相談者は「自ずと変容する」ことを意識し、好意的関心を寄せつつこちらの価値観で事柄を計らないことが重要である。

上島美和(国家資格キャリアコンサルタント)

ほめるべきときにはほめ、叱らねばならぬときには叱れ

これは先日読んだ「経営の行動指針/土光敏夫著」からの引用です。

今回読んでいてここが心に残りました。

叱ったことが相手に受け入れられるには、日頃からの信頼関係の構築が必要です。信頼しているからこそ、叱られても受け入れられる。そのためにも上っ面で褒めるのではなく、しっかり良いところを日頃からフィードバックしていきましょう。これは親子でも上司部下でも一緒ですね。

「ザ・ラストマン」から子育てを考える

「ザ・ラストマン/川村隆著」という本をご存じですか?

若いビジネスマン向けの指南書としてよく読まれているビジネス書です。

昔から言われているビジネスマンとして成長するのに必要なことが著者の実体験を基にまとめられています。

この本を読んで、私は人材育成のベースは子育てと共通するものがあると感じました。

その上で親が日頃から意識して子どもと接したほうがよいと感じたことについて

まとめてみました。

・修羅場体験で人は「覚醒」する (p154より引用)

 ここで言う修羅場体験とは、頑張れば出来るようなチャレンジングな仕事を指しています。周りに協力してもらいながらなんとかやり切ることが出来るような仕事です。場合によっては失敗する可能性もあります。しかし若い時にこのような経験をすることで自信や自己肯定に繋がると言われています。これは社会に出る前でも経験することが可能です。親が過剰に失敗することを恐れ、子どものチャレンジの芽を摘むことは悪手です。

・人生のプロジェクト・マネジメントをする (p202より引用) 

 人生のプロジェクトの責任者は自分自身です。子どもが自分自身の人生の責任者として自分で考え、人生を歩んで行けるように育てるのが親の仕事です。

・思いやりの心もビジネスに活きるー恕 (p207より引用)

点数のつけられない能力で子どもが大きくなるにつれ大切さを忘れそうになる「思いやり」「相手を慮(おもんばか)る」などは、社会に出ても一番大切な能力だからこそ、社会に出るまで親が手本として子どもに見せていかなければなりません。

いかがでしたか?ビジネスマンの基本と言っているが人としての基本とも捉えられる話ばかりです。お父さんお母さん、一度「ザ・ラストマン」読んでみてはいかがでしょうか?

国家資格キャリアコンサルタント上島美和