―「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ
「子どもがいると仕事が制限される」
「育児中はキャリアが止まる」
最近、子育てはそんなネガティブな言葉で語られがちです。
しかし、
浜屋祐子さんと中原淳さんの著書
『育児は仕事の役に立つ』では、まったく逆の視点が示されています。
それは、育児経験は、仕事の力を大きく伸ばすというポジティブな考え方です。
育児は「マネジメント力」を鍛える
子育てをしていると毎日が想定外の連続です。
・子どもが急に熱を出す
・保育園のお迎え時間がある
・家事も同時に進めなければならない
そんな状況の中で私たちは
- 優先順位を判断する
- 限られた時間で成果を出す
- 周囲と調整する
ということを自然と行っています。
実はこれって仕事におけるマネジメントそのものです。
子育てを経験している人は知らないうちにこうした力を日々鍛えているのです。
問題は子育て自体ではなく「ワンオペ育児」
ただし、日本の育児には大きな課題があります。
それがワンオペ育児です。
本来、育児は一人で抱えるものではありません。
しかし現実には
- 母親がほとんどを担う
- 周囲に頼りにくい
- 「自分がやらなければ」と思い込む
こうした状況が生まれやすいのです。
その結果、
育児と仕事の両立がとても大変なものになってしまいます。
「チーム育児」という考え方
この本ではチーム育児という考え方が提案されています。
育児は一人で抱えるものではなく、チームで行うもの。
チームのメンバーは
- パートナー(ここがチームの中心)
- 保育園
- 家族・親族
- ファミリーサポートなど地域の機関
などです。
育児を「個人の責任」ではなくチームのプロジェクトとして考えるという発想です。
子育て期間をプラス要素に
子育て中の方の中には
「ブランクがあるから…」
「自信がない」
と感じている方も少なくありません。
しかし、育児の中で私たちは
- 調整力
- 忍耐力
- 判断力
- コミュニケーション力
を日々使っています。
これは決してキャリアの空白ではありません。むしろ人としての力を磨いている時間とも言えるのではないでしょうか。そして自分で意識することでその力はもっと磨いていくことが出来ます。
子育ても仕事も どちらも人生の経験
子育ても、仕事も、どちらも人生の大切な経験です。そしてその経験は、必ずどこかでつながっています。育児をしてきたことは、決してマイナスではありません。
それどころかむしろ、あなたの強みになっているかもしれません。
そんな視点で自分の経験を振り返ってみると、これからの働き方が少し前向きに見えてくるかもしれませんね。
国家資格キャリアコンサルタント 上島美和