― ネットには出ていない情報を「直接感じる」ために ―
就職イベントに行くと、たくさんの企業情報が並びます。
業務内容、勤務時間、勤務地、時給、福利厚生、どれも事前にネットで調べられる情報ですが子育て中やこれから働こうとする人にとっては、条件を確認することはとても大切です。
しかし就職イベントの本当の価値は、条件を確認することではありません。
企業の人と直接話し、ネットには出ていない情報を感じ取れることに本当の価値があるのです。
条件は、すでにネットに書いてある
今は求人サイトや企業ホームページを見れば、多くの情報が手に入ります。
「主婦歓迎」
「ブランクOK」
「働きやすい職場」
そうした言葉も、ほとんどの企業が掲載しています。
だからこそ、就職イベントの場で同じ情報を聞くだけでは、もったいないのです。
就職イベントは「話を聞く場」ではなく「企業で働く人を見る場」
就職イベントでしかできないこと。
それは、企業担当者と直接話すことです。
- どんな言葉で説明するのか
- どんな表情で話すのか
- 質問にどう向き合うのか
企業の考え方や文化は、人を通してにじみ出るものだからです。
直接話すと見えてくる、ネットに出ていない情報
企業担当者と話すことで、こんなことが分かってきます。
- この会社は、社員を大切にしているか
- 子育て中の社員が実際どのように働いているか
これは、「制度があるかどうか」以上に大切なポイントです。
制度はあっても、使いづらい空気の職場もあります。
逆に、制度が完璧でなくても、話を聞くと
「ここなら状況に合わせて相談して決めていけそう」
と感じられる会社もあります。
質問したときの反応に、その会社が出る
就職イベントでは、ぜひ一つは質問してみてください。
質問の内容は、立派でなくて構いません。
- 未経験でも大丈夫ですか
- 子どもの体調不良のとき、社員の皆さんはどうしていますか
大切なのは、質問にどう答えてくれるかです。
- 具体的な話が返ってくるか
- 言葉を選びながら、誠実に答えてくれるか
- 表情や間に、無理がないか
ここに、ネットには載らない社員の「本音」が表れます。
「子育て」の話題を出したときの空気感
子育て中の方にとって、とても重要なのがこの場面です。
「子育て中の社員はいますか」
「急なお休みについては、どう考えていますか」
この質問をしたときの、
一瞬の空気を感じ取ってください。
- 話が自然に続くか
- 具体的なエピソードが出てくるか
- 言葉が曖昧にならないか
これは、実際の職場の受け止め方を知るためのとても大切な手がかりです。
「この人と働く自分」を想像できるか
就職イベントでは、会社全体を判断しようとしなくて大丈夫です。
まずは、目の前の担当者と働く自分を想像できるか。
- 困ったときに相談できそうか
- 無理をせずに話せそうか
- この人の言葉を信じられそうか
この感覚は長く働くうえでとても重要です。
違和感は無視しない
話を聞いているときに感じる
「なんとなく引っかかる感じ」
「少し疲れる感覚」
それは、あなたの価値観が教えてくれているサインかもしれません。
条件が良くても、その違和感が続く職場は
後からしんどくなることがあります。
就職イベントは「決める場」でなくていい
就職イベントは、その場で答えを出す場所ではありません。
直接話して、感じたものを持ち帰る場所です。
ネットの情報。
直接話して感じた空気。
自分の気持ちの動き。
それらを合わせて考えることで、「自分に合いそうかどうか」が少しずつ見えてきます。
国家資格キャリアコンサルタント 上島美和