今日からできる、小さな習慣

「お母さん、今日ね~…」
「お父さん、聞いて!」
子どもは毎日、私たちにたくさんの話をしてくれます。
でも夕方は、一日の中でも特に忙しい時間帯です。
夕飯の支度に、洗濯、お風呂の準備、明日の予定の確認…。
子どもの話を聞きながらも、頭の中は次にやることでいっぱいになってしまうこともあります。

私自身も、そんな毎日を過ごしてきました。
だからこそ思うのです。

子どもに必要なのは、何時間も一緒に過ごすことではなく、「今、この子に向き合おう」と意識する時間なのではないかと。

目を見て話すということ

子どもが話しかけてきたら、ほんの少しだけ手を止めてみる。
そして、子どもの目を見て話を聞く。
「そうなんだね。」
「それでどうしたの?」
「嬉しかったんだね。」

たった30秒でも、1分でも構いません。
目を見て話を聞いてもらえた子どもは、「ちゃんと受け止めてもらえた」と感じます。

一方で、「うん、うん」と返事をしながらスマートフォンを見ていたり、料理を続けながら話を聞いていたりすると、言葉では返事をしていても、「聞いてもらえなかった」と感じることがあります。

子どもは、親の視線や表情から、「自分に関心を向けてくれているか」を敏感に感じ取っています。

忙しいからこそ、質を大切に

「もっと子どもと向き合う時間をつくってあげたい。」
そう思う親は多いと思います。

でも、一日は誰にとっても24時間。
仕事をしていても、専業主婦でも、子育て中は誰もが忙しいものです。
だから私は、「時間の長さ」よりも「時間の質」を意識したいと思っています。

10分間なんとなく一緒にいるよりも、1分間しっかり目を見て話す。
その1分が、子どもにとっては「自分は大切にされている」という安心感につながります。

子どもの心に残るもの

子どもは、大人になって「どんな話をしたか」を細かく覚えているわけではありません。
でも、
「お母さんが笑顔で聞いてくれた。」
「お父さんが最後まで話を聞いてくれた。」
そんな記憶は、不思議と心に残るものです。

安心して話せる経験を積み重ねることが、「自分は大切な存在なんだ」という自己肯定感にもつながっていくのではないでしょうか。

特別なことをする必要はありません。

高価なおもちゃや毎週のお出かけよりも、子どもは親との何気ない時間を大切にしています。

だから今日から、一つだけ意識してみませんか。
子どもが話しかけてきたら、少しだけ手を止める。
そして、子どもの目を見て話を聞く。

たったそれだけのことです。

忙しい毎日だからこそ、「一緒にいる時間」を増やすことは難しいかもしれません。
でも、「向き合う時間」の質は、自分で変えることができます。

子どもの話を最後まで聞く。
目を見て、「そうなんだね」と受け止める。

一見すると、とても小さなことです。
でも、その積み重ねが、「自分の話を聞いてもらえた」という安心感を育みます。

安心して自分の気持ちを話せる子どもは、自分で考え、自分で選び、自分の言葉で伝えられる大人へと成長していきます。

今日からできる、小さな習慣。
子どもの目を見て話すことから始めてみませんか。

国家資格キャリアコンサルタント上島美和

投稿者:

ueshima

国家資格キャリアコンサルタント (株)迅技術経営