運転資金は何につかうの? 「資金繰り表を作成しましょう。」

2008年8月17日 0 投稿者: nishii

こんにちは、北陸の中小企業診断士西井克己です。
今日は、運転資金についてお知らせしたいと思います。
お金を調達するときに主に2つの用途があります。
1つは設備資金、1つは運転資金です。
設備資金は、文字通り、機械・装置・建物等に要する費用で、
なんにいくら使うか明確です。
金額は見積もりを見ることで把握することができますし、
目的もなんに使うか明確に答えられると思います。
一方で運転資金は、いくら、どの期間、なんに使うのかあまり
明確ではありません。
そもそも運転資金とはどんなものなのでしょうか?
基本的に運転資金は、
売上があがるときや
新たな商売を始めるときに
要する資金です。
また、既存の事業を業態変換するときに
一時的に売上が減少するため、
新規事業が立ち上がるまでに
必要な資金でもあります。
(キャッシュフローが定常的にあっていない場合は、
そうとも限りませんが・・。)
たとえば
仕入の取引条件が現金支払い、
売りの取引条件が2ヵ月後の現金回収
の企業があるとします。
この企業はであれば、仕入れてからすぐ販売できたとしても、
入金は2ヵ月後ということになるため、
単純に2か月分の運転資金がないと厳しいということになります。
一方で、
支払いは1ヵ月後、
売りは現金回収
の企業は
運転資金はあまり要らないということになります。
(飲食店はこれにあたるため、
初期資金の多くは設備資金にあてることができます。)
創業時の企業は、取引条件が○○のため、運転資金は○○円かかると
ある程度明確にいえますが、すでに商売を始めている企業はなかなか
明確にならないと思います。
(自社の経営者もわかりづらくなっていると思います。)
そこで、自社にも外部機関にも、当社にはどのくらいの運転資金がかかるのか、
明確にするため、「資金繰り表」の作成をお勧めします。
資金繰り表の作成方法は、
①現在の現金預金残高を確認、
②今月、入金されるものがいくらか計算
③今月いくら現金にて支払うか計算(金利や元金返済も含めます。)
④今月末にはいくら現金が残っているか計算する。
これを表にします。
たとえばこれを6ヶ月分行った結果、明らかとなった不足現金額が
6ヶ月分の必要運転資金となります。
資金繰り表を作成すれば、大体いくらぐらい、どうして必要なのか
自社にも外部機関にもわかりやすくなります。
(運転資金を多く借りるとその分金利負担も大きくなるため、
できる限り必要金額必要期間のみ借りたほうがいいですね、)
皆様、苦しい時にこそ、現状把握が大切です。
一度資金繰り表作成にチャレンジしてみませんか?
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