「キャリアについて考えたことはありますか?」
そう聞かれても、
「特に困っていないし、考えたことがない」
「今の仕事を続けていけばいいと思っている」
「まだ20代、30代だし、将来のことはそのうち考えればいい」
そんな方も多いのではないでしょうか。
私は、むしろそんな方にこそ、一度キャリアについて考える機会を持ってほしいと思っています。
何かに悩んでから考えるのではなく、まだ選択肢がたくさんあるうちに考える。
転職したくなってからでも、今の仕事を続けられなくなってからでもなく、
「今は特に困っていない」時だからこそ、自分のこれからを考えてみる。
それが大切だと思っています。
私がキャリアストームに懸けている想いは、とてもシンプルです。
「キャリアを考える機会を、もっと身近なものにしたい」
ということです。
キャリアは「仕事」だけではない
「キャリア」と聞くと、
昇進すること
資格を取ること
転職すること
年収を上げること
そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。
もちろん、それらもキャリアの一部です。
でも、私はキャリアをもっと広く捉えています。
どんな仕事をするのか
どんな働き方をするのか
管理職を目指すのか
専門職として力を磨いていくのか
一般社員として現場の第一線で働き続けるのか
そして、それだけではありません。
結婚するのか、しないのか
子どもを持つのか、持たないのか、何人持つのか
どこで暮らしたいのか
家族との時間をどのくらい持ちたいのか
仕事にどのくらいの時間やエネルギーを使いたいのか
思い描く生活にどのくらいの収入が必要なのか
何を学び、何に挑戦していきたいのか
こうした人生の選択も、すべてキャリアにつながっています。
だからキャリアについて考えるというのは、「次にどんな仕事をするか」だけを考えることではありません。
自分はこれから、どんな人生を送りたいのか。
その暮らしを実現するために、仕事をどう位置づけていくのか。
そこまで考えることだと思っています。
「普通」は、本当に自分が選んだものだろうか
「もっと早く考えておけばよかった」
「気づいた時には、簡単には動けなくなっていた」
そんな声を聞くことがあります。
一つの会社で長く働くのが普通
結婚するのが普通
子どもを持つのが普通
女性は家庭を優先するのが普通
男性は仕事を優先するのが普通
年齢を重ねたら管理職を目指すのが普通
これまでの社会には、たくさんの「普通」がありました。
もちろん、その生き方を自分で選び、幸せだと感じているのであれば、それでいいと思います。
私から見れば窮屈そうに見える選択でも、ご本人にとっては大切に選んできた人生かもしれません。
私自身も、自分の価値観というフィルターを通して人を見ています。
だから、どんな生き方が正しくて、どんな生き方が間違っている、と言いたいわけではありません。
ただ、一つ思うことがあります。
その「普通」は、本当に自分が選んだものなのだろうか。
「みんなそうしているから」
「親にそう言われたから」
「この地域ではそれが当たり前だから」
そうやって周囲の価値観を自分の価値観だと思い込み、気づかないうちに人生の選択肢を狭めてしまうことがあります。
私が怖いのは、選択肢が少なくなることそのものではありません。
自分で選んだつもりがないまま、気づけば選べる道が少なくなっていることです。
5年後、どんな「毎日」を送っていたいですか
キャリアについて考えるとき、
「5年後、どんな仕事をしていたいですか?」
と聞かれることがあります。
もちろん、それも大切な問いです。
でも私は、もう少し広く、
「5年後、どんな毎日を送っていたいですか?」
と考えてみてほしいと思っています。
朝は何時に起きていますか
どこで、誰と暮らしていますか
どんな仕事をしていますか
何時頃に仕事を終えていますか
休日はどんなふうに過ごしていますか
家族との時間はありますか
自分のために使える時間はありますか
そして、もう一つ考えてほしいのが、お金のことです。
自分一人で生活していくなら、どのくらいの収入が必要なのか。
結婚した場合、家庭全体としてどのくらいの収入が必要なのか。
子どもを持つとしたら、教育費や生活費はどう変わるのか。
夫婦のどちらか一方の収入に大きく依存するのか。
二人とも働き続けるのか。
働く時間を減らす時期があるとすれば、その期間を家庭としてどう支えるのか。
キャリアを考える時、つい「自分はいくら稼ぎたいか」と考えがちです。
でも本当は、
「どんな暮らしをしたくて、その暮らしには家庭としてどのくらいの収入が必要なのか」
まで考えることが大切だと思っています。
今は働きやすさを優先していても、5年後、10年後には必要な収入が増えているかもしれません。
反対に、収入を最優先にしてきたけれど、家族との時間や自分の時間をもっと大切にしたいと思う時期が来るかもしれません。
だからこそ、
どんな暮らしをしたいのか。
その暮らしにはどのくらいのお金が必要なのか。
そのためにはどんな働き方が必要なのか。
その働き方を選べるようにするために、今何を身につけておけばいいのか。
そこまでつなげて考えてみてほしいのです。
何も選ばなくても、時間は進んでいく
もちろん、20代や30代ですべてを決める必要はありません。
人生は計画通りに進むことばかりではありません。
結婚も、子どもを持つことも、仕事も、自分一人の意思だけですべて決められるわけではありません。
でも、だからといって考える意味がないわけではありません。
大切なのは、
「自分はどうしたいのか」を、自分自身が知っていること。
何も決めなくても、時間は進んでいきます。
今の会社に居続けることも一つの選択
学ばないことも一つの選択
挑戦しないことも一つの選択
「まだ考えなくてもいい」と先送りすることも、一つの選択です。
その積み重ねの先に、5年後、10年後の自分があります。
手持ちのカードが多いうちに考えてほしい
私は、キャリアの選択肢を「手持ちのカード」に例えることがあります。
若いうちは、比較的たくさんのカードを持っています。
転職する
勉強する
資格を取る
新しい仕事に挑戦する
住む場所を変える
一時的に収入が下がっても、挑戦出来る新しい道へ進んでみる
そして、
収入を上げられる力を身につけること。
働き続けられる力を身につけること。
これも、将来の自分が使える大切なカードだと思っています。
もちろん、置かれている環境は人それぞれですし、何歳からでも新しい挑戦はできます。
ただ、年齢を重ねたり生活環境が変わったりすると、意思決定をするときに考えなければならない条件が増えていくこともあります。
家族
住宅ローン
老親のこと
子どもの教育費
家庭として必要な収入
責任が増えることは、決して悪いことではありません。
でも、それによって「以前なら選べたカード」が選びにくくなることはあります。
だから私は、手持ちのカードが減ってから初めて考えるのではなく、カードがたくさんあるうちに一度考えてほしいと思っています。
すぐに転職する必要もありません。
何か大きな決断をする必要もありません。
今の会社で働き続けるという結論でもいいのです。
ただ、「何となくここにいる」のではなく、
「私は考えたうえで、今ここにいる」
と言えることは、とても大切だと思っています。
キャリアストームで、まだ経験していない未来を考える
そのきっかけとして、私はキャリアストームをお勧めしています。
キャリアストームでは、ゲームの中で時間が進み、さまざまな出来事に直面します。
仕事、収入、学び、家族、時間、
その都度自分で考え、意思決定していきます。
専門職として専門性を高める道を選ぶのか。
管理職として組織をまとめる道を選ぶのか。
一般社員として現場の第一線で活躍し続けるのか。
仕事をセーブし、子どもと向き合うのか。
そして、仕事だけではなく、自分の人生をどう組み立てていくのかも考えていきます。
ゲームだからこそ、まだ経験していない未来を疑似体験できます。
その中で、
「自分は思っていた以上に金銭的安定を大切にしている」
「お金より時間を優先したいのかもしれない」
「家庭を持つことを考えるなら、収入についても考えておきたい」
「若いうちから学んでおいた方がいいかもしれない」
そんな、自分でも気づいていなかった価値観が見えてくることがあります。
キャリアストームは、未来の正解を教えてくれるゲームではありません。
自分の価値観に気づき、自分の未来を考えるゲームです。
だから、個人でも参加しやすくしたい
キャリアについて考える機会は、会社から与えられるものだけではないと思っています。
もちろん会社が用意してくれるのは有難いですが
会社が研修を用意してくれるのを待つだけではなく、
自分の人生について考える機会を、自分で選ぶ。
そんな文化がもっと広がってほしいと思っています。
だから金沢の迅技術経営で開催するキャリアストームは、個人の方にも参加していただきやすいよう、8,800円(税込)という価格にしています。
拘束時間も半日です。
丸一日の研修ではありません。
「転職を考えるほど悩んでいるわけではない」
「今の仕事に大きな不満もない」
「将来のことを深刻に悩んでいるわけでもない」
でも、
「一度くらい、自分のこれからを考えてみようかな」
そんな気持ちで参加していただける場にしたい。
キャリアについて考えることへのハードルを、できるだけ低くしたい。
それが、この価格と時間設定に込めた想いです。
悩んでからではなく、悩む前に
私は、キャリアストームを「人生に迷っている人のためだけの研修」にはしたくありません。
むしろ、
今の仕事に大きな不満はない。
毎日普通に働いている。
将来について特に困っていることもない。
そんな20代、30代の方にこそ体験してほしいと思っています。
問題が起きてから考えるのではなく、何も起きていない時に考える。
選択を迫られてから考えるのではなく、選択肢がたくさんある時に考える。
その経験が、いつか人生の大きな意思決定をするときに、自分を助けてくれると思うからです。
人生の経営者は、自分自身
私は、「人生の経営者は自分自身」という言葉を大切にしています。
会社が、自分の人生を最後まで決めてくれるわけではありません。
家族も、上司も、周囲の人も、代わりに自分の人生を生きてくれるわけではありません。
仕事、結婚、子ども、暮らし、時間、収入、学び
何を大切にして、どんな人生を選んでいくのか。
すべてを思い通りにできるわけではありません。
それでも、自分の人生について考え、できる範囲で自分自身が意思決定していくことはできます。
転職を考えていなくてもいい。
明確な夢がなくてもいい。
今の生活に不満がなくてもいい。
20代、30代のどこかで一度、
「私はこれから、どう生きて、どう働いていきたいのだろう」
と考えてみてほしい。
そして、
「その暮らしを実現するために、私はどんな力を身につけておきたいのだろう」
と、もう一歩先まで考えてみてほしい。
手持ちのカードがまだたくさんある今だからこそ、できる準備があります。
キャリアについて考えることを、何か問題が起きた時だけの特別なものではなく、もっと身近なものへ。
それが私の願いです。
