先日、企業の現場を訪問した際に改めて感じたことがあります。
それは、「改善のタネは、特別なところではなく、日常の中にある」ということです。
現場では毎日同じ作業を繰り返します。
だからこそ、
いつの間にか「これが当たり前」と思い込み、そのやり方に疑問を持たなくなります。
しかし、改善の第一歩は、「本当にこのやり方がベストなのだろうか?」と問いかけることです。
例えば、
・よく使う道具なのに取りに行くまでに数歩歩いている
・作業ごとに何度も同じ場所へ移動している
・ゴミ箱が遠く、捨てるために何度も往復している
・人やモノの流れが交差している
こうしたことは、一つひとつを見ると小さなことかもしれません。
しかし、その小さなムダが毎日積み重なると、大きな時間ロスになります。
特に意識したいのが「導線」です。
作業者がどのように動いているのか。
どこから道具を取り、どこで作業し、どこへ移動しているのか。
実際に現場に立って観察してみると、
「なぜここに置いているのだろう?」
「このゴミ箱、もう少し近くにあった方が便利では?」
「この道具は使用頻度が高いのだから手元に置いた方が良いのでは?」
という気づきが出てきます。
改善というと大掛かりな設備投資や仕組みづくりをイメージする方もいますが、必ずしもそうではありません。
道具の置き場所を変える。
ゴミ箱を増やす(減らす)、回収導線を意識して配置する。
棚の配置を変える。
それだけでも作業効率が大きく向上することがあります。
そして私は、こうした改善活動は人材育成にもつながると考えています。
言われたことをそのままやるのではなく、
「もっと良くする方法はないだろうか?」
と考える習慣が身につくからです。
改善提案が活発な職場には、自ら考え行動する人が育ちます。
まずは身近なところから、今の職場を見渡してみてください。
道具の置き場所は最適でしょうか。
ゴミ箱の数や配置は適切でしょうか。
人の動きにムダはないでしょうか。
当たり前を疑うこと、そこに現場改善の第一歩がありますよ。