「どっちがいい?」から始まる意思決定の練習

子どもが2歳くらいになると、
少しずつ会話ができるようになってきます。

「これがいい」「あれがいや」
そんな小さな主張が増えてくる時期です。

この時期、私が意識していることがあります。

それは、子どもに“選ばせる”ことです。

今日の予定を「二択」で提示する

例えば、こんなふうに声をかけます。

「今日は公園に行く?それともお買い物に行く?」

子どもが「公園!」といったら、さらに

「遠くて大きな○○公園に行く? それとも近くの△△公園にする?」

このように、違いのある選択肢を提示することで
子どもは“なんとなく”ではなく、自分なりに考えて選びます。

「なんで?」と聞くことで思考が育つ

選んだあとに、「なんでそっちがいいの?」と聞いてみます。

「いっぱい遊びたいから」
「すぐ行きたいから」

その言葉は、自分の中の判断基準です。

そして一番大事なこと

ここで、絶対に大切にしてほしいことがあります。

それは、子どもの意思決定を必ず尊重することです。

子どもが選んだのに、

「やっぱり今日はこっちにしよう」
と大人の都合で変えてしまう。

これを繰り返すと、どうなるか。

子どもの中に、

「決めても意味がない」
「どうせ変えられる」

という経験が残ります。

意思決定が“無意味なもの”になる

本来、意思決定とは、

「自分で選び、その結果を経験すること」です。

ですが、選んでも実行されない経験が続くと
意思決定そのものが無意味なものになります。

その結果、

・自分で決めようとしない
・言われたことだけをやる
・主体的に動かない

そんな状態につながっていきます。

小さな積み重ねが、未来をつくる

大人になってから

「もっと主体的に」
「自分で考えて動いてほしい」

と言われても、それまでの経験がなければ難しいものです。

だからこそ、

2歳の「どっちにする?」は小さく見えて、
とても大きな意味を持っています。

親ができることは、環境を整えること

親の役割は、

・選択肢を用意すること
・違いを含めて提示すること
・理由を聞くこと

そして何より選んだ結果をきちんと実行することです。

「どっちにする?」

この問いかけは、単なる日常の会話ではありません。

子どもが、“自分で人生を選ぶ力”を育てる時間です。

その選択を尊重するかどうかで、
子どもの未来は大きく変わっていきます。

国家資格キャリアコンサルタント上島美和

投稿者:

ueshima

国家資格キャリアコンサルタント (株)迅技術経営