新しく時間をつくらない
仕事に家事に毎日があっという間、「子どもとゆっくり向き合う時間が取れない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
すでにある時間や無理のない頻度の中で、少し視点を変えるだけで子どもと向き合う時間をとる方法があります。
今回は、忙しい中でも続けやすい3つの工夫をご紹介します。ちなみにこれは我が子が小学校低学年のころ実践していたことです。
① ダイニングで宿題をしてもらう
―「一緒にいる」だけで、安心感は生まれる―
夕食を作っている間、子どもにはダイニングテーブルで宿題をしてもらいます。
同じ空間にいながら、それぞれ別のことをしている状態です。
会話がなくても構いません。
お互いの存在を感じながら過ごす時間そのものが、子どもにとっては安心材料になります。
「今ここにいる」「見守られている」この感覚が大事です。
忙しい日は、しっかり話そうとしなくて大丈夫。
“一緒の空間にいる”ことを、まずは大切にしています。
② テレビでニュースを流し、子どもに説明してもらう
―聞き取れなかったことが、対話のきっかけに―
夕食づくりの間、テレビではニュースを流しています。私があえてこう聞きます。
「今のニュース、何て言ってた?」
すると子どもは、
・自分なりに内容を説明する
・分からない部分を考え直す
・短くまとめようとする
自然と要約力や理解力を使うことになります。
正確さは求めません。
大切なのは、「自分の言葉で伝えようとすること」。
そこから
「それってどういう意味?」
「どう思った?」
と会話が広がり、一方通行ではない対話が生まれます。
③ 週末に一緒に料理をする(月1回程度)
―「教える」より「一緒にやる」時間―
週末に、月に1回くらい。
特別なイベントではなく、いつものごはんを一緒に作るだけです。
・材料を切る
・味付けを考える
・盛り付けを工夫する
作業を分担しながら、自然と会話が生まれます。
「次は何をする?」
「これ、どう思う?」
こうしたやり取りの中で、
子どもは考える力や段取り力を身につけていきます。
頻度は多くなくて大丈夫。
「一緒に何かをつくった」という経験は、確実に子どもの中に残ります。
まとめ
“足す”のではなく、“重ねる”コミュニケーション
子どもとの時間を増やそうとすると、「何かしなきゃ」「ちゃんと向き合わなきゃ」と気負ってしまいがちです。
でも、
・夕食を作る
・テレビを見る
・週末に料理をする
そんな日常や生活の中にもコミュニケーションの種はあります。
忙しいからこそ、新しく時間を足すのではなく、今ある時間にコミュニケーションを重ねる。
完璧じゃなくていい。
続けられる形で、子どもとの関係を育てていけたらいいですね。
国家資格キャリアコンサルタント 上島美和