言志後録239条

言志後録239条

2024年6月23日 0 投稿者: nishii

士業育成システムで士業を共に育ち恩を送る人材(共育恩送)へと育成し、共育恩送の輪が広がることを目指す西井克己です。

佐藤一斎著 久須本文雄全訳注 座右版言志四録 講談社を少しずつ読み進めています。

今日読んだ中で一番心に響いた条を記録したいと思います。

引用開始

言志後録第239条

余は弱冠前後、鋭意書を読み,目、千古を空しゆうせんと欲せり。中年を過ぐるに及びて、一旦悔悟し、痛く外馳を戒め、務めて内省に従えり。然る後に自ら覚ゆ、梢得る所有りて、此の学に負かずと。今は則ち老いたり。少壮に読みし所の書、過半は遺忘し、茫として夢中の事の如し。梢留りて胸臆に在るも、亦落落として片段を成さず。益々半生力を無用に費ししことを悔ゆ。今にして之を思う。「書は妄に読む可からず、必ず択び且つ熟する所有りて可なり。只だ要は終身受用せば足る」と。後世我が悔を踏むこと勿れ。

引用終了

佐藤一斎は、読書を古人との対話と定義されており、私の肚に落ちた言葉の1つです。

それ以降いろいろな本を読むよりも、自分がこれと思った本を繰り返し読んでいる状況です。

一緒に仕事をさせていただいた人生の先輩にも同じことを言われています。

「後世我が悔を踏むこと勿れ」の思いに応えられるかどうかはわかりませんが行動はしたいと思っています。

 

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