言志耋録第25条
士業育成システムで士業を共に育ち恩を送る人材(共育恩送)へと育成し、共育恩送の輪が広がることを目指す西井克己です。
佐藤一斎著 久須本文雄全訳注 座右版言志四録 講談社を少しずつ読み進めています。
今日読んだ中で一番心に響いた条を記録したいと思います。
引用開始
言志耋録第25条
志を持するの工夫は太だ難し。吾れ往々にして事の意に忤うに遭えば、輒ち暴怒を免れず。是れ志を持する能わざるの病なり。自ら恥じ自ら怯る、書して以て警と為す
引用終了
佐藤一斎が志を維持することの難しさを示した条です
志を維持することは難しい。
佐藤一斎でも難しいと感じている(言志耋録は晩年であるためその難しさを痛感していたのかもしれない)。
物事が思い通りにならない時に怒りを覚えるのは志を維持するには当たらないと具体的にその例を挙げている。
佐藤一斎の立場であればこそ気づく視点であったと思います。
思い通りにならなくても怒らない。
そうありたいです。