言志晩録 63条
自己努力と相手を慮ること双方を満足する士業を育成する仕組みを作り後世に残すことを目指す中小企業診断士西井克己です。
佐藤一斎著 久須本文雄全訳注 座右版言志四録 講談社を少しずつ読み進めています。
今日読んだ中で一番心に響いた条を記録したいと思います。
引用開始
言志晩録 63条
心理は是れ竪の工夫、博覧は是れ横の工夫、竪の工夫は則ち深入自得し、横の工夫は則ち浅易氾濫す。
引用終了
佐藤一斎が内外両面の修養について記した条です
内面(心)に掘っていくのが縦の修養、外面に展開するのは横の修養
内面を掘らずして、あれこれと手を出す(例えばいろいろな本を読んだり、ここは違うと思って転職を繰り返す)とすぐに溢れてしまう。
内面を掘れるようになってから、異分野に展開すると初めて自分の幅が広がる。
いろいろなものを経験することは悪いことではない。
しかし、自分にとってしっかりとそれを受け入れられるようにならないと、すべて中途半端になってしまう。
私にとっての、ピースバンクいしかわの活動は、幅を広げるきっかけになっています。
振り返ると、本業で一定程度掘り下げられるようになった段階で、その活動を始めたのが良かったのだと思います。
(起業してからすぐにその活動をしたときは、現在のような結果になっていないと思います)。