読書の大切さ
自己努力と相手を慮ること双方を満足する士業を育成する仕組みを作り後世に残すことを目指す中小企業診断士西井克己です。
40歳を過ぎてから、管理職研修の仕事をいただくことが多くなり、
いい組織とは何か?自問自答する日々が続いております。
1 いい組織とは?
自分自身が今一番しっくりくる言葉は、先輩診断士から教示いただいた言葉で、
「外からみると社長よりも社員のほうが存在感がある」
です。
よく、社長はいいことをいうのは当たり前、社員が社長よりいいことを言うと本物のような話もありますが、
まさしくそのとおりだと思っています。
2 社長より存在感のある社員が育つには
それではそんな社員が育つ会社はどんな会社なのかという次の問いに来るのですが、
待遇、採用、教育体制、面白い仕事、社会貢献、挙げだしたらきりがありません。
私は、1つだけ上げるとすると、読書ではないかと思っています。
最近の管理職研修では、自分のオリジナルの教材を使うのではなく、その会社にあうと私が思う本を人数分購入しテキストとして活用しています。
受講者に本を読んでいただく場面もあるのですが、普段から本を読んでいるかどうかはすぐに分かります。
本を読んでいないから悪いというつもりは全くありません。
ただし、本は、知識を得るには最も効率の良い手段の1つである。
また、読書は、先人との対話をするための1つの有効な手段である。
と思っています。その有効な手段を活用しきれていないと思うのです。
3 やっぱり仕事は、知識と経験からなる勘ですすめる
どんな仕事をするにも、知識と経験は必要です。知識だけでも不十分で当然に経験だけでも不十分です。
そのバランスが大事です。
最初から経験がある方はいませんので、そうすると知識先行となり、失敗をして経験を積むことになります。
その最初の一歩のためにも読書による知識の取得は大事です。
経験を積んだ後についても知識の補充のための読書も大事です。
知識と経験をもとにした勘はますます冴ていくでしょう。
管理職になると唯一解ではない課題に対応することがほとんどです。正解がいくつもある課題に対しては、知識と経験をもとにした勘で判断してそれを答えと信じて、前に進むことが大事です。
4 読み書きそろばん
結論からすると読み書きそろばんと言われるように、最初に読みがある理由が自分の中で何となく理解してきております。
即ち、読書が大事なのではないか思う場面が多くなっております。
現在は、いい組織構築のためには、読書が大事という仮説を持っております。
この仮説に対して、現場で少しずつ検証していきたいと思います。
弊社は、教育訓練とセットで必ず助成金を提案しています。
そして入金された助成金は、その教育訓練の修了者のための教育基金とすることも提案しています。