言志晩録129条

言志晩録129条

2020年8月16日 0 投稿者: nishii

自己努力と相手を慮ること双方を満足する士業を育成する仕組みを作り後世に残すことを目指す中小企業診断士西井克己です。

佐藤一斎著 久須本文雄全訳注 座右版言志四録 講談社を少しずつ読み進めています。

今日読んだ中で一番心に響いた条を記録したいと思います。

引用開始

言志晩録129条

物の所を得る。

是れを治と為し 事の宜しきに乖(そむ)く。

是れを乱と為す。

猶お園を治むるがごときなり。

樹石の位置 其の恰好を得れば 則ち 朽株敗瓦(きゅうしゅはいが)も 亦皆趣(おもむき)を成す。

故に聖人の治は、 世に棄人無し。

引用終了

化学を学んだ時、化学反応は、分子(細かく見ると原子)があるべきとところにあって安定状態に落ち着く。

これが原理原則であることを学びました。

聖人の治も同じく、あるべきところにあれば、棄てられて用いられない人はいない。

サイエンスの世界も、人間の世界も共通するものがある。

この条を読むたびにいつもそう感じることができます。

 

 

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