人の用い方 井原隆一著
士業育成システムで士業を共に育ち恩を送る人材(共育恩送)へと育成し、共育恩送の輪が広がることを目指す西井克己です。
井原隆一著 人の用い方 経営合理化協会を久しぶりに読みました
今日読んだ中で一番心に響いた言葉を記録したいと思います。
引用開始 同230Pより
最後に、企業がいちばん恐れなければならないのは何か。
いろいろ考えられるが、その一つに社員資質の目減りがある。一時期インフレが進み、預貯金、債権などの実質価値が下がり、目減り苦情が多く出された。
さすがに人の資質の目減りについては口にするものはなかった。
しかし、年々わずかでも賃金は上がる。上がった分だけ能力が向上すれば目減りはない。賃金が上がっていくのに能力がそれに比例して上がらなければ、その人の価値は下がったことになる。つまり、目減りがおこる。能力がともなわないから賃金を引き下げる、というわけにはいかない。
しかし、この目減りがつづくことは会社の命取りを意味する。
人材教育とは人的目減り防止策ともいえるのではないだろうか。もっとも有効な投資とも考えられるわけである。
引用終了
インフレの時代なので時代背景は違いますが、人材教育とはもっとも有効な投資の1つです。
社員資質の目減りをさせないことは会社としての最重要課題であることはいつの時代も変わらない。
一方で川越胃腸病院の望月智之さんの「雇用条件によって職場を選ぶような価値基準の異なる人を採用しては、この悪順から脱することは難しいと感じ始めました。同じエネルギーを注ぐなら、仕事の目標や価値観を共有できる人を求めたい」という考え方に私も共感しています。
同じ投資をするならば、価値観を共有できる人材に投資したいと思います。