2023年10月修身教授録
士業育成システムで士業を共に育ち恩を送る人材(共育恩送)へと育成し、共育恩送の輪が広がることを目指す西井克己です。
森信三著 修身教授録 致知出版社を久しぶりに読みました
今日読んだ中で一番心に響いた条を記録したいと思います。
引用開始
修身教授録 296Pより
そもそも真の志とは、自分の心の奥底に潜在しつつ、常にその念頭に現れて、自己を磨き、自己を激励するものでなければならぬのです。書物を読んで感心したり、また人から聞いて、その時だけ感激しても、しはらくたつと、ケロリと忘れ去るようであれば、未だもって真の志というわけにはいかないのです
引用終了
吾十有五而志于学
孔子はその15年後の30歳で而立。
15年志を持ち続けて基礎ができる。
志を持ち続けることの難しさを示しています。
森信三先生は、「志は常に自分の心の奥底に潜在」と表現し
その森信三先生を京都大学で教えた西田幾多郎先生は
「わが心深き底あり喜よろこびも憂うれひの波もとどかじと思ふ」と表現している。
思いは受け継がれていることを気づくのと同時にその困難度の高さに気づかされます。
それでも、自分の志を定め、日々積み上げて
少なくとも生涯を終える時に而立したと思いたいです。