リストラなしの「年輪経営」
士業育成システムで士業を共に育ち恩を送る人材(共育恩送)へと育成し、共育恩送の輪が広がることを目指す西井克己です。
久しぶりに塚越寛さんのリストラなしの年輪経営をよみました。
本日心に響いた言葉を引用します。
引用開始
ブームは追い風のようなものです。追い風を自分の実力と勘違いすると、取り返しのつかない事態を招きます。普段は分かっているつもりでも、いざブームの中に入ると我を忘れてしまう経営者がたくさんいます。
中略
経営も同じで、フォローの風に乗った時に、これが自分の力だと思い違いし過大投資をして、後々痛い目に合うことがあります。それでも、明らかなフォローの場合は判断できます。難しいのはフォローの中にいるのか、自分の力なのか判然としない場合です。経営者は、そこをよく見極めないといけないと思います。私の経験では、そうした場合、多くはフォローの中にいるものです。
中略
ところが、寒天ブームが訪れたことで、一挙にマーケットが広がって、さまざまな不都合が起こりました。先に述べた原料の高騰もその一つです。それよりも大きな不幸は、ブームに乗って粗悪な製品がマーケットに流れこんだことでした。これまで長い時間をかけて築いてきた消費者との信頼関係が崩れてしまいます。実際寒天ブームが去ったのは、他の健康食品への目移りの激しい消費者の性向だけでなく、粗悪な製品に消費者が嫌気をさしたということがあったのではないでしょうか。
引用終了
中小企業診断士は、現在フォローの中いる。
このブームは、外部環境が生み出したものであり、診断士の実力で生み出したのもではないと私は理解しています。
ここで得た利益は必ず向かい風の時に必ず出ていくと思って、一喜一憂せず、遠きをはかって経営していきたいと思いました。