2021年2月号致知特集「自靖自献」
自己努力と相手を慮ること双方を満足する士業を育成する仕組みを作り後世に残すことを目指す中小企業診断士西井克己です。
雑誌「致知」2021年2月号が届きました。特集「自靖自献」を読みましたので感想を記載します。
今回の特集で、最も心に響いた特集は、JFEホールディングス名誉顧問數土文夫さんと郷学研修所・安岡正篤記念館理事長安岡定子さんと北海道大学副学長弓巾和順さんの鼎談 「東洋教学が導いてくれた世界」の安岡定子さんの言葉からです。
致知の引用開始
子曰わく、予れ言うこと無からんと欲す。子貢が曰わく、子如し言わずんば、則ち小子何をか述べん。子曰わく、天何をか言うや。四時行なわれ、百物生ず。天何をか言うや。(先師が、「私はもう何も言うまいと思う」と言われた。子貢がこれを聞いて「先生がもし何も言わなければ、私どもはどうして先生の教えを学び、伝えることができましょうか」と言った。先師が言われた。「天は何を言うだろうか。しかし春夏秋冬の四季は巡っているし、万物は自ら生長しているではないか。天は何を言うだろうか」)『論語』を読みながら、言葉の力はすごいというも思うんですけど、言葉では言い尽くせないこと、あるいは言葉で言ってしまうとその良さが伝わらない場面が現実にはあると思うんです。相手が優秀な子貢だったので、孔子は「いつまでも私の言葉ばかり追いかけていてはいけない。私の内面、真理を掴む努力をしなさい」と伝えたかったのでしょうね。
日本はいまとても複雑で難しい社会になってきていて、言葉を超えたところで自分がどう感じ、生きていくかを捉える力が求められているように思います。もちろん言葉で語ってもらえると安心という一面もありますが、言葉の奥にあるものをしっかりと掴んでいける人間にならなくてはいけないと、私自身心に刻んでいる言葉でもあるんです。
引用終了
感想
分かりやすく言葉で伝えることが重視されている今日ですが、
そうだからこそ、言葉の奥にあることをしっかりと捉える大切さを改めて感じました。
〇弊社が実施する社員教育にどう生かせるか?
関係性が十分ではないときは、言葉でわかりやすく伝えることが大事。
一方で、孔子と子貢の信頼関係ほど関係性が高まっていけば、
厳しく接することはその人の人間形成にとってはもっと大事。
そんなことが伝えていければと思います
。
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