2019年2月号致知特集「気韻生動」

2019年1月4日 0 投稿者: nishii

石川県で理念経営を実践し、恩送りができる士業を育成することを目指す中小企業診断士西井克己です。

雑誌「致知」2019年2月号が届きました。特集「気韻生動」を読みましたので感想を記載します。

今回の特集で、最も心に響いた特集は、セブン&アイホールディングス名誉顧問鈴木敏文さんと大創産業会長の矢野博丈さんの対談「不可能を可能に帰る経営哲学」の矢野博丈さんの言葉からです。

致知の引用開始

 「二十世紀の経営者は効率と利益を中心にものを考えよったんです。それが正義でした。小売業もそれで伸びてきたわけです。

  ところが、21世紀は変わったんですね。自分さえ儲かればいいという考え方に共鳴できない。一所懸命とか優しさとか思いやりとか徳を主題に考える経営者じゃないと生き残れんようになっていると思います。」

引用終了

感想

 現在は、人手不足で、生産性の効率化が叫ばれています。

 人は集まらないから、機械化しよう。生産性の向上はとてもいいことで、時代の流れに合うように設備投資も大切なことだと思います。

 「リストラなしの年輪経営 塚越寛 光文社知恵の森文庫」にも記載されているように、「社員のやる気をアップさせる以上の効率化策、合理化策はない。

 一所懸命とか優しさとか思いやりとか徳に設備投資以上に注力して、さらに会社をよくしていくこんな視点はもっと大事である。そう感じました。

〇弊社が実施する社員教育にどう生かせるか?

 中小企業は、人、物、金、情報の経営資源がすべて不足している状況であることが多いです。

 その中で中小企業の経営者ができることは、一所懸命とか優しさとか思いやりとか徳を積むこと。

 会社の規模感は違えど、経営者は経営者。会社の規模が小さい分だけ直接社員に対して「一所懸命とか優しさとか思いやりとか」を伝えることができます。

 ただし、自分の生活や私欲を優先していてもやっぱり会社の規模が小さい分だけ社員に伝わってしまいます。

 社長をはじめとする経営者が、徳を積むことなくして、その企業の繁栄はない。

 この重要性を伝えていきたいと思います。

 2019年1月致知気韻生動.jpg

 

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