2S(整理・整頓)の進め方
石川県で理念経営を実践し、恩送りができる士業を育成することを目指す中小企業診断士西井克己です。
最近2S(整理・整頓)を推進するために専門家として派遣されることが多くなってきました。
整理整頓の活動がなかなか続かない。
従業員が整理と整頓の意味の違いもわからないのでそこからお願いします。
という悩みを抱えていらっしゃるお客様が多いです。
私の整理整頓の支援の流れは以下の通りになります。
1 整理整頓の意味を理解する事
2 整理整頓を実施する事
3 整理整頓のあるべき姿に定期的に戻すこと
4 整理整頓のあるべき姿のレベルを少しずつ上げていくこと
1の整理整頓の意味を理解する事の具体的やり方ですが、
まず全従業員を対象に、4-6名のグループをつくって自分が考える整理整頓について発表してもらいます。
その後、一般的な整理と整頓の定義について私から話をします。
すなわち、
整理はいるものといらないものを分けて、いらないものは捨てること
整頓は必要な時に、必要なものを必要な分だけ取り出せること
(特に整頓は、どれだけの時間で(例えば事務所であれば15秒で取り出せる)という定義をします)
そして、もう一度自分の中での整理と整頓の定義を固めてもらいます。
2整理整頓を実施する事
自分の中での整理と整頓の定義が固まったら、
まずそれに基づいて自分の机を整理整頓していただきます。
(現場の場合は自分の持ち場)
そしてその整理整頓した姿を写真に撮ってもらいます。
私の机の場合はこんな感じ
3整理整頓のあるべき姿に定期的に戻すこと
写真に撮られた姿にいつのタイミングで戻すのか決めます。
1週間なのか毎日なのか
そしてそのタイミングでゼロ点に戻すことを実施いただきます。
(ゼロ点に戻せているか、お互いにチェックをしてもらいます)
4 整理整頓のあるべき姿のレベルを少しずつ上げていくこと
定期的にゼロ点(あるべき姿)に戻せるようになると、
つぎはそのゼロ点のレベルを上げていきます。
パット見たところ変わりませんが、
右上の書類を立てておく場所が、
上はブックエンドで、下はKINGJIM(4653)のボックスに入っています。
整理整頓活動はゼロ点に戻すこと
そのゼロ点を少しずつ改善していくこと。
これを繰り返すことにより、パッと見てキレイのレベルではなく、
感動するレベルにまで到達できます。
4つのことは、当たり前のことなのですが、当たり前のことをやり続けて
会社としてのあたりまえのレベルを上げる。このことこそが大事ではないかと思っております。
社員が育たないという前になぜ育っていないか本気で考えてみませんか?