志の見つけ方 話し言葉で読める言志四録(読書を活かす)
自己努力と相手を慮ること双方を満足する士業を育成する仕組みを作り後世に残すことを目指す中小企業診断士西井克己です。
志の見つけ方 話し言葉で読める言志四録 佐藤一斎著 長尾剛編訳 PHP研究所 を読みました。
これまで何回も読んでいるのですが、本日は2時間かけてもう一度熟読しました。
今回心に響いたのは、
人との繫がりは財産(地位等に関係なく対等な人間であること)、上の短所は組織全体に影響を及ぼすので改善していく、下の短所は全体に影響を及ぼさないので長所を伸ばしていく、
です。
その時その時の自分の状況で心に響く箇所が違います。
まさしく言志録140条です。
経を読む時に方(あた)りては、
須(すべか)らく我が遭う所の
人情事変を把(と)りて
注脚と做(な)すべし。
事を処する時に臨みては
則ち須らく倒(さかしま)に
聖賢の言語を把(と)りて
注脚と做すべし。
事理融会(ゆうえ)して、
学問は日用を離れざる意志を
見得するに庶(ちか)からん。
この現代語訳がこの本に記載されています。
引用開始
人生の知恵や善を教えてくれる良書を読むときには、大切な心得があります。
それは、ただ内容を漫然と読んで「なるほど。偉いモンだ」と感心するだけではなく、「あぁ。そういえば、あのときのことは、ここに書いてあるとおりだったなぁ」とか「そうか。あのときは、こんなふうにやればよかったんだ」とか。自分の実体験になぞらえて読むことです。
記憶を呼び覚まし、自分の言動と良書の言葉を、具体的に結びつけるのです。そうしてこそ「書の内容が自分の心に宿った」というものです。
そうすればきっと、書の中の言葉から、より良い解決法のヒントを見出せます。それが「読書を活かす」ということです。
現実の生活と書物の内容は、決してかけ離れたものではありません。どんな良書でも「高尚すぎて現実離れした内容」ということは、ありません。
現実と良書の言葉は融合する。
良書とは、現実性格をより良く過ごすために活用するものである。あなたが、このように読書を心がけるならば、きっとその真実を実感するでしょう。
引用終了
いい本はその時その時で心に響く箇所が違う。それは、自分の現在の仕事が刻一刻と変化しているから。
だからこそ自分にとってのいい本を繰り返し読むことで人生のヒントとなる。
迷ったとき、ヒントが欲しい時は自問自答することも大事ですが、自分にとっての良書をもう一度読むことも大事。改めて感じました。
社員が育たないという前になぜ育っていないか本気で考えてみませんか?