2017年10月号 致知特集「自反尽己」感想
石川県で理念経営を実践し、士業が組織として中小企業支援を行うことを目指す中小企業診断士西井克己です。
雑誌「致知」2017年10月号が届きました。特集「自反尽己」を読みましたので感想を記載します。
今回の特集で、最も心に響いた特集は、雀鬼会会長桜井章一さんと将棋の羽生善治三冠の対談「負けない生き方」の
桜井章一さんの一節です。
致知の引用開始
準備は自分の心の中に既にある
「ただ、どんな修羅場に直面しても、気持ちをすっと立て直して勝負に臨んできました。僕は何事も「準備、実行、後始末」が大事だっていつも言うんだけど、準備ってのはもう前もってあるものだと僕は思っている。そこで改めてするものじゃなくて、自分の心構えの中に既にあって、いつでも出せるものなんです。」
引用終了
感想
仕事の基本である準備。
段取り上手は仕事上手。
段取り8分など
段取りや準備が大事であることを否定する人は少ないと思います。
私自身も、仕事を行うにあたり、段取りがうまくいった仕事はすっと前に進みます。段取りがもたついている仕事はいつまでたっても手離れが悪い。
そんな感触を持っております。
その準備が、改めてするものではなくて、自分の心の中に既にある。
理解するのにとても難しく感じました。
桜井章一さんは、対談の中で羽生善治三冠のことを将棋を指さない普段の日常生活がちゃんとしていることに対して言及されています。
そのことを考えると、桜井章一さんの中での準備は、目の前の仕事ではなくて、生活はもちろん、普段の人との接し方もすべて含まれているのではないかと思いました。
準備が大事、段取りが大事といっても、日常生活で規律を守っていたり、普段から人間関係を形成したり、自己努力をしていないと、準備のしようがない。
だからこそ、準備は、改めてするものではなくて、自分の心の中に既にある。この言葉になるのではないかと思いました。
9月の第一週は、体調を崩し、いろいろな意味で、普段きちんとできていることができないことが続きました。
そうすると仕事にも少なからず影響が出てきております。
そんな時だからこそ、桜井章一さんの言葉が心に響きました。
準備が心の中にあるように普段から自分を律していきたいと思います。
社員が育たないという前になぜ育っていないか本気で考えてみませんか?