わたしが正義について語るなら やなせたかし著 ポプラ社
自己努力と相手を慮ること双方を満足する士業を育成する仕組みを作り後世に残すことを目指す中小企業診断士西井克己です。
わたしが正義について語るなら やなせたかし著 ポプラ社を読みました
心に響いた言葉を引用したいと思います。
引用開始
この世界は虚仮の一念といって、そのことばかっりやっていればなんとかはなるものです。俳優でもそう。下手くそな人が、お前はダメだと言われていても一生懸命やっていると、中年を過ぎてから花が咲くこともある。若いうちに最初からどーんと出てくる人もいるし、虚仮の一念で出てくる人もいるし。わからないものです。
でも、器用で最初からできる人は後からダメになる人が多いですね。自分に才能がなくても、虚仮の一念でやっていればいつかは花が咲く。
引用終了
弊社の採用試験では、アンパンマンのマーチを熟読することを求めています。
大人になってからアンパンマンのマーチに込められている思いにふと気づくことがありました。
そこからやなせたかしさんの著書をいくつか読んでおります。
その人にどんな背景や思いがあって、それをどのように表現しようとしているのか?
1つの著作物を楽しむことも大事ですが、その周辺を調査し、自分で理解する。
その後、表面上出てくるもの(今回はアンパンマンのマーチ)を読むと、理解が深まる。
自分の中での熟読とはそんな定義であると思っております。
(大学院の時の論文と同じ考えで、著名な論文だけ読むのではなく、その研究者がどんな研究をしているのか周辺の論文を読む。そうすると格段にその論文の理解が深まる)。
読書は、心の食物。できる限りおいしくいただきたいと思います。