修養 新渡戸稲造著 角川ソフィア文庫

2019年6月9日 0 投稿者: nishii

自己努力と相手を慮ること双方を満足する士業を育成する仕組みを作り後世に残すことを目指す中小企業診断士西井克己です。

修養 新渡戸稲造著 角川ソフィア文庫を読みました。

引用開始

 僕は少青年が志を立てるに際しては、仕事を目的とし、名と利とは度外に置くことを望む。もちろん仕事を目的として、着々誠実に進行すれば、名とか利とかが不知不識(しらずしらず)の間に伴うてくることがある。伴うてくるものを、特にこれを避ける必要はない。もっともなを得たため心高ぶり、利を得たため身が奢る傾向が現れたなら、例え自然に来た名利でも、これを辞するにしかぬ。いわんや進んで名と利を求むるがごときは最も避けくべきである。しかして新たに志を立てんとするものは実際の仕事に見て去就を決めてもらいたい。

引用終了

 自分もそうでしたが、新卒のころは何をしたいかわかっていないのですが、わかったようなことを言いたがる傾向にあります。

 新たに志を立てんとするものは実際の仕事を見て去就を決める。

 時代を担う若者に「実際の仕事」を見てもらえるような「仕事」ができているのだろうか

 自問自答しながらそれに向かって一歩でも前に進んでいきたいと思いました。

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