2019年6月号致知特集「看脚下」
石川県で理念経営を実践し、恩送りができる士業を育成することを目指す中小企業診断士西井克己です。
雑誌「致知」2019年6月号が届きました。特集「看脚下」を読みましたので感想を記載します。
今回の特集で、最も心に響いた特集は、明治大学教授の齊藤孝さんと隂山ラボ代表の隂山英男さんの対談「小学一年生の学習が人生のレベルを決める」の齊藤孝さんの言葉からです。
致知の引用開始
齊藤「武道にも、稽古を反復することで質が変化するという考えがありますよね。生クリームは最初は液体です。ところが、材料の液体を掻き混ぜていると、それが突然固体に変わる。これは永遠に液体なんじゃないかと思っても根気強く混ぜ続けていると、ある瞬間に生クリームになるんですね。音読も武道もこれと同じで、質的な変化を起そうと思ったら、量的な反復がどうしても必要なんです。第一、「必ず生クリームになる」と確信をもってやらないと、やってられないですよね(笑)。」
感想
寿司の世界でも、下働きを経ずに学校に通って独立する仕組みができて、一定の層に支持をいただいているという報道が数年前にありました。
これまでの業界の習慣をある意味うち破っている仕組みであると思います。
スタートはどうであれ、その業界で30年40年と長い間お世話になり、しかも一定程度の水準(質的な変化)まで到達するには、自分が正解と信じるものを継続しなければその水準まで到達しない。
やはり、質を得るには一定の量(継続)が必要と感じました。
〇弊社が実施する社員教育にどう生かせるか?
管理職になって自分だけの仕事ではなく、部下の仕事をみなければいけない。経営者の方針も慮らなければならない。
管理職になる前であれば、自分が行う仕事であり、それを解決する手段を自分なりに身に着けている。
人に動いてもらうためには、実際に何から手を付けていいかわからない。
こんな方も少なくありません。
そんな時には、部下や上司とうまく付き合っている管理職の方の話ややり方を聞いてもいいのですが、それはその人にとってのやり方(しかも継続しているからこそ、結果が出ている)であって、それを参考にして、自分が正解と信じられることを見出し、それを正解と信じて継続することが最も大切であることを伝えていきたいと思います。
部下も上司もテクニックを使って動かしていると思われては、一瞬はうまくいくかもしれませんが、長い目で見るとそうではありません。自分が継続できることで着実に前に進めたほうが長期的に見るとよいのではないか?そんなことを伝えていきたいと思います。