こんな社長が会社をつぶす 野口誠一 日本実業出版社
自己努力と相手を慮ること双方を満足する士業を育成する仕組みを作り後世に残すことを目指す中小企業診断士西井克己です。
こんな社長が会社をつぶす 野口誠一 日本実業出版社 を読みました。
この本は、人生の先輩であり、石川県に帰ってきてから素晴らしい経営者と思った方の1人から頂いた本で、何回も読み直している本です。
年初に献血に行った際に、気持ちを新たにするために読んでみました。
引用開始
会社をつぶす社長は、知識と知恵のバランスが崩れている。というよりも知識で頭でっかちになっている、と表現したほうが当たっている。
知識を吸収するのは、別段、難しいことではない、本や新聞を読む、セミナーなどに通う、あるいは人と雑談しても得ることはできる。
だが、知恵のほうはそうはいかない。知恵とは、学んだことを実行した結果、培われていくものであったて、外から吸収することはできないのだ。言い換えれば、知恵とは、その人の”興味の対象”、”心のあり方”、”頭の使い方”なのである。
引用終了
経営者としてなにをしなければいけないのかその基本は、全く変わらず。古くは四書『論語』『大学』『中庸』『孟子』にも記載されていたり、江戸時代でも勤勉と倹約で知られる石田心学、最近では、松下幸之助さんや稲盛和夫さんの著書などでも結局は同じことが書かれています。すなわち経営の知識はそんなに変わりがない。
でもそれを実践して「知恵」にしなくては結局何も使えない。
失敗をすることは、誰しもがいやである。しかし失敗を恐れてばかりでは「知恵」は得られない。
最近の情報過多の状況で、知識ばかりが増えており、知識先行で、わかった気になって、本質的な「知恵」までたどり着かないことは少なくないのではないか?
自戒も含めて、知恵を1つ1つ得ていきたいと思いました。