手仕事の日本 柳宗悦
自己努力と相手を慮ること双方を満足する士業を育成する仕組みを作り後世に残すことを目指す中小企業診断士西井克己です。
手仕事の日本 柳宗悦著 岩波文庫 を読みました。
この本は、昭和17年ごろに執筆され、昭和60年に文庫本になっている。
戦前の日本の手仕事を関東→東北→中部→北陸・・・と全国を回る形で話は進んでいる。
戦後、高度経済成長で失ってしまったであろうものがここに記載されています。個別の手仕事以外で特に感銘を受けたのが、以下のフレーズです。
引用開始
なぜ機械仕事とともに手仕事が必要なのでありましょうか。機会に依らなければできない品物があると共に、機械では生まれないものが数々あるわけであります。凡てを機会に任せてしまうと、第一に国民的な特色あるものが乏しくなってきます。機械は世界のものを共通にしてしまう傾きがあります。それに残念なことに、機械はとにかく利得のために用いられているので、できる品物が粗末になりがちであります。それに人間が機械に使われてしまうためか、働く人からとにかく悦びを奪ってしまいます。
引用終了
とても、戦前に作られた言葉とは思えません。
今現在、日本だけではなく世界が人間が機械に使われてしまっているそんな気がしてなりません。
機械化が進みいわゆる安くていいものが手に入るようになっている。でも製造業に作る悦びはそれとは違うところでなくなりつつあるのではないかと思います。
生産性向上、働き方改革も大事なのですが、作る悦び、仕事の悦びこれも大事だと痛感しました。
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