母が働くということ

〜母の「努力する姿」は、いちばんの教育になる〜

「子どもがかわいそうかな…」
「家のことが回らなくなりそう…」
「ちゃんと両立できるのかな…」

母親が働くことを考えると、どうしても不安が先に立ちます。
専業主婦から働き始めるとき、私自身も同じようにたくさん悩みました。

でも今振り返って思うのは想像していたより、働くことにはたくさんのメリットがあったということです。

今日は、実体験も交えながら「母が働くことの意味」について書いてみたいと思います。

家庭以外に「自分の居場所」ができる

家事や育児は、とても大切な仕事です。
でも、毎日それだけに向き合っていると

「私って、社会とつながっているのかな…」
「このままでいいのかな…」

そんな気持ちになることもあります。

働くことで、家庭以外のところで

・誰かの役に立つ
・必要とされる
・感謝される

そんな経験が増えます。

「母」だけではない、「一人の私」としての居場所ができることは、
心の安定にもつながりました。

子どもに「努力する姿」を見せられる

「忙しくしている姿を見せるのは、かわいそうかな」
働くことを決めた後も少し悩みました。

でも今は、こう感じています。

「努力しなさい」と口で言うより
その姿を見せるほうが、ずっと伝わる。

子どもは、親が思っている以上に、日々の姿をよく見ています。

・勉強している姿
・仕事に向き合う姿
・失敗しても続ける姿

そうした姿の積み重ねが

「頑張るって、こういうことなんだ」
「簡単じゃないけど、やってみよう」

という気持ちにつながっていくのだと思います。

完璧じゃなくていい。
悩みながらでも、前に進もうとする姿こそが
子どもにとって一番の学びになります。

忙しいからこそ、家族の時間を大切に出来る

意外かもしれませんが、働き始めてからの方が
家族との時間を大切に出来ていると感じています。

時間に限りがあるからこそ

・一緒に過ごす時間を意識する
・限りある時間を無駄にしない

そんな変化が生まれます。

「長さ」より「濃さ」、それが今の私の実感です。

デメリットは「工夫」で小さくできる

もちろん、働くことは楽なことばかりではありません。

・時間が足りない
・疲れる
・思い通りにいかない

そんな日もあります。

でも、

✔ 家事に完璧を求めない
✔ 周りに頼る(感謝の心は忘れない)

こうした工夫で、負担はかなり減らせます。

「全部ちゃんとやろう」と気負わないことが、
長く続けるためのコツです。

最後に

再就職に悩むのは、きっとあなたが我が子のことを誰よりも考えているからだと思います。このブログが子どもを理由に再就職に踏み出せない方の一助になれば幸いです。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

子育て中でもあきらめない

上島が実践した「資格勉強を続けるための3つの工夫」

「子育てしながら資格の勉強なんて無理…」
そう感じている方は、少なくないと思います。

私自身も子どもが小さい頃に資格勉強に取り組みながら、何度も心が折れそうになりました。思うように時間が取れない、予定通りに進まない、疲れて眠い…。

それでも少しずつ工夫を重ねることで、学びを続けることができました。

今回は、私が実践してきた「子育て中でも勉強を続けるための3つの工夫」をご紹介します。

① 意識して「不可侵時間」を確保する

まず一番大切にしていたのが、「ここだけは勉強する」と決めた時間を守ることです。

子どもが小さい頃、私はよく

  • 寝かしつけのまま一緒に寝る
  • 無理をしない
  • その代わり、早朝に起きて家事と勉強する

という生活をしていました。

夜に頑張ろうとすると、どうしても疲れが勝ってしまいます。
無理に夜型にせず、「朝型」に切り替えたことで集中力も上がりました。

ポイントは、

  • 最初は短時間からでもOK
  • でも「この時間は守る」と決めること

完璧を目指さず、「細く長く続ける」ことを意識していました。

② 勉強計画は「週単位」で考える

子育て中は、とにかくイレギュラーの連続です。

  • 子どもの体調不良
  • 学校・園の急な予定変更
  • 家族の用事
  • 自分の疲労

「今日はここまでやる!」と日単位で管理すると、予定通りにいかないことが増え自己嫌悪に陥ります。

そこで私は、計画を「週単位」に切り替えました。

例えば、

  • 今週はこの範囲まで終える
  • テキスト〇ページまで進める
  • 問題集〇回分やる

というように、大枠で管理します。

できない日があっても、「別の日で調整すればOK」

と考えることで、気持ちが楽になりました。もちろん予備時間も設定しないと、計画を達成できません。予備時間も計画に入れます。

子育て中の勉強は、「柔軟さ」が何より大切です。

③ 家事の「あたりまえ」を見直す

勉強時間をつくるために、私が一番見直したのは「家事」でした。

以前は、

  • ちゃんと作らなきゃ
  • ちゃんと片付けなきゃ
  • 母親だから全部やらなきゃ

と、無意識に自分を縛っていました。でも、ある時ふと思ったのです。

「これ、本当に全部必要?」そこから、思い切って簡略化しました。

▶ 家事は“60点でOK”に

  • 副菜は多めに作り、翌日使ってもOK
  • まとめて出来ることを捜す
  • 完璧を目指さない

「手抜き」ではなく「工夫」です。

▶ 子どもを“戦力”にする

また、子どもにもどんどん頼るようにしました。

  • 洗濯物を干す、たたむ
  • 料理を盛り付ける、並べる
  • 簡単な片付け、掃除

最初は時間がかかります。
でも、長い目で見ると大きな助けになりますし、子どもの自立にもつながります。

「全部自分で抱え込まない」

これが、継続の最大のコツでした。

子育て中の勉強は「根性」だけでは続かない

子育てしながらの資格勉強は、決して楽ではありません。
でも、「気合」や「我慢」だけでは長続きしません。

大切なのは、

  • 自分に合った時間の使い方を見つける
  • 計画に余白を持たせる
  • 継続出来る仕組みをつくる

ことだと、私は実感しています。

おわりに

「今は忙しいから無理」
「子育てが落ち着いてから…」

そう思っている方も多いかもしれません。

でも完璧に環境が整う日は、なかなか来ません。

小さくてもいい、ゆっくりでもいい、止まらずに続けること。

それが将来の自分を助けてくれます。

このブログが同じように頑張っている方の背中を少しでも押せたら嬉しいです。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

金沢で「ビズストーム ベーシックセミナー」を受講しました

先日、金沢で開催された「ビズストーム ベーシックセミナー」に参加してきました。

日頃、企業の皆様と関わる中で、
「判断力」や「意思決定の質」は、企業の成長を大きく左右する要素だと感じています。

今回のセミナーは、その重要性を改めて実感する、非常に学びの多い時間となりました。

本日の3つの気づき

今回の研修で、特に印象に残ったのは次の3点です。

① ビジネスの場では「初速」が大事

チャンスをつかめるかどうかは、
「最初の一歩をどれだけ早く踏み出せるか」で決まることが多いと感じました。

慎重さも大切ですが、
考えすぎて動けなくなるよりも、まず動くことの重要性を再認識しました。

支援する立場としても、「最初の一歩」を後押しできる存在でありたいと思います。

② 大きく動かす前には、必ずリスクヘッジを考える

一方で、勢いだけではうまくいかないのも事実です。

・想定されるリスクは何か
・失敗した場合の対応策はあるか
・最悪のケースをどうカバーするか

こうした視点を持った上で動くことが、長く事業を続けていくためには欠かせません。

「攻め」と「守り」のバランスの大切さを、改めて学びました。

③ 意思決定のスピードを上げるためにも「計画」は必要

計画というと、「慎重」「時間がかかる」というイメージを持ちがちですが、
実は早く決めるためにこそ、計画が必要なのだと気づきました。

・基準が明確になる
・迷いが減る
・判断がブレにくくなる

結果として、スピーディーな意思決定につながります。

日々の支援や自分自身の仕事にも、しっかり活かしていきたい視点です。

学びを、現場に活かしていくために

今回のセミナーで得た学びは、
経営支援、組織づくりや人材育成にも直結する内容でした。

「早く動く」
「リスクを考える」
「計画で判断力を高める」

この3つを意識しながら、
これからも皆さまに伴走していきたいと思います。

最後に

講師の先生、そしてご一緒した受講者の皆さま
貴重な学びの機会を本当にありがとうございました。

今後も、こうした学びを積み重ねながら、
より良い支援ができるよう、自己研鑽を続けていきたいと思います。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

東京で「キャリアストーム ベーシックセミナー」を受講しました

先日、東京で開催された「キャリアストーム ベーシックセミナー」に参加してきました。

キャリアストームについてはコチラのホームページをご確認ください。

キャリア支援に関わる中で、「自分自身の視点や考え方をアップデートすること」の大切さを感じています。今回は、そのための大切な学びの時間となりました。

本日の3つの気づき

今回の研修で、特に印象に残ったのは次の3つです。

① 自分にもアンコンシャスバイアスがある

「私は比較的フラットに物事を見ているつもり」正直、どこかでそう思っていました。

しかし、ワークを通して改めて気づいたのは、
誰にでも無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)はあるということ。

経験や立場が変われば、見え方も変わります。
だからこそ、自分の考えを定期的に疑い、点検することが大切だと実感しました。

支援する立場としても、常に意識しておきたい視点です。

② 仕事以外でもポータブルスキル(持ち運べるチカラ)は磨ける

仕事に必要なスキルは、「仕事の中でしか身につかないもの」と思いがちです。

でも今回の研修を通して、

・家庭での役割
・PTAや地域活動
・子育てや人間関係
・学びの場への参加

こうした日常の中にも、たくさんの成長機会があることを再認識しました。

特に、時間制約のある働く母にとっては、「すべてが学びになる」という視点は大きな励みになります。

③ 前向きな方と学ぶ時間はやはり楽しい

今回ご一緒した受講者の皆さんは、とても前向きで学びに貪欲な方ばかりでした。

・自分たちが提供したい人にキャリア研修の必要性がどうすれば伝わるか考える姿勢
・積極的な発言
・他者を尊重する雰囲気

そうした空気の中で学ぶ時間は、やはりとても心地よく、刺激的です。

「誰と学ぶか」は、「何を学ぶか」と同じくらい大切だと、改めて感じました。

学びを、実務と日常へつなげていく

今回のセミナーで得た気づきはキャリア支援の現場だけでなく、日々の仕事や家庭生活にも活かせるものばかりでした。

・思い込みに気づくこと
・経験を学びに変えること
・前向きな仲間と関わること

こうした積み重ねが、長いキャリアを支えていくのだと思います。

これからも自分自身の学びを止めず、クライアントの皆さまや関わる方々により良い支援ができるよう成長を続けていきたいと思います。

最後に

講師の先生、そしてご一緒した受講者の皆さま、本当にありがとうございました。

とても充実した学びの時間でした。

今後も、こうした経験をブログでも発信していきたいと思います。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

社内でキャリアストームを実施しました

就職イベントで、条件より見てほしいこと

― ネットには出ていない情報を「直接感じる」ために ―

就職イベントに行くと、たくさんの企業情報が並びます。

業務内容、勤務時間、勤務地、時給、福利厚生、どれも事前にネットで調べられる情報ですが子育て中やこれから働こうとする人にとっては、条件を確認することはとても大切です。

しかし就職イベントの本当の価値は、条件を確認することではありません。

企業の人と直接話し、ネットには出ていない情報を感じ取れることに本当の価値があるのです。

条件は、すでにネットに書いてある

今は求人サイトや企業ホームページを見れば、多くの情報が手に入ります。

「主婦歓迎」
「ブランクOK」
「働きやすい職場」

そうした言葉も、ほとんどの企業が掲載しています。

だからこそ、就職イベントの場で同じ情報を聞くだけでは、もったいないのです。

就職イベントは「話を聞く場」ではなく「企業で働く人を見る場」

就職イベントでしかできないこと。
それは、企業担当者と直接話すことです。

  • どんな言葉で説明するのか
  • どんな表情で話すのか
  • 質問にどう向き合うのか

企業の考え方や文化は、人を通してにじみ出るものだからです。

直接話すと見えてくる、ネットに出ていない情報

企業担当者と話すことで、こんなことが分かってきます。

  • この会社は、社員を大切にしているか
  • 子育て中の社員が実際どのように働いているか

これは、「制度があるかどうか」以上に大切なポイントです。

制度はあっても、使いづらい空気の職場もあります。

逆に、制度が完璧でなくても、話を聞くと
「ここなら状況に合わせて相談して決めていけそう」
と感じられる会社もあります。


質問したときの反応に、その会社が出る

就職イベントでは、ぜひ一つは質問してみてください。

質問の内容は、立派でなくて構いません。

  • 未経験でも大丈夫ですか
  • 子どもの体調不良のとき、社員の皆さんはどうしていますか

大切なのは、質問にどう答えてくれるかです。

  • 具体的な話が返ってくるか
  • 言葉を選びながら、誠実に答えてくれるか
  • 表情や間に、無理がないか

ここに、ネットには載らない社員の「本音」が表れます。

「子育て」の話題を出したときの空気感

子育て中の方にとって、とても重要なのがこの場面です。

「子育て中の社員はいますか」
「急なお休みについては、どう考えていますか」

この質問をしたときの、
一瞬の空気を感じ取ってください。

  • 話が自然に続くか
  • 具体的なエピソードが出てくるか
  • 言葉が曖昧にならないか

これは、実際の職場の受け止め方を知るためのとても大切な手がかりです。

「この人と働く自分」を想像できるか

就職イベントでは、会社全体を判断しようとしなくて大丈夫です。

まずは、目の前の担当者と働く自分を想像できるか

  • 困ったときに相談できそうか
  • 無理をせずに話せそうか
  • この人の言葉を信じられそうか

この感覚は長く働くうえでとても重要です。

違和感は無視しない

話を聞いているときに感じる
「なんとなく引っかかる感じ」
「少し疲れる感覚」

それは、あなたの価値観が教えてくれているサインかもしれません。

条件が良くても、その違和感が続く職場は
後からしんどくなることがあります。

就職イベントは「決める場」でなくていい

就職イベントは、その場で答えを出す場所ではありません。

直接話して、感じたものを持ち帰る場所です。

ネットの情報。
直接話して感じた空気。
自分の気持ちの動き。

それらを合わせて考えることで、「自分に合いそうかどうか」が少しずつ見えてきます。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

子育て中でも、仕事で信頼される人がしていること

― 平時の仕事への取り組み姿勢が、評価をつくる

子育てをしながら働く中で、多くの人が一度はこんな不安を感じたことがあるのではないでしょうか。

「急に休んでしまって、評価が下がっていないだろうか」
「周りに迷惑をかけていると思われていないだろうか」

子どもの急な発熱や体調不良は、どれだけ気をつけていても避けられません。
そのたびに申し訳なさを感じながら働くのは、決して簡単なことではありません。


急な子どもの体調不良は、仕方ない

まず、はっきりさせておきたいことがあります。

子育て中に起こる急な欠勤や早退は、仕方のないことです。

それは仕事への意欲が低いからでも、責任感が足りないからでもありません。

今の社会では子育てをしながら働くことは特別なことではなく、
多くの職場がそれを前提に成り立っています。

急な休みがあったという事実だけで評価が下がるべきではありません。

それでも「信頼される人」がいる理由

同じように子育てをしていても、職場で自然と信頼を集めている人がいます。

一方で、「またか」と受け取られてしまう人がいるのも事実です。

この違いは休んだ日そのものではなく何も起きていない平時の仕事への向き合い方にあります。


見られているのは「休まない日の積み重ね」

評価や信頼は、突発的な出来事で決まるものではありません。

日々の仕事の中で、

  • どんな姿勢で仕事に向き合っているか
  • 周囲とどんな関係を築いているか
  • 仕事をどれだけ自分ごととして考えているか

そうした積み重ねが、「この人なら大丈夫」という評価につながっていきます。

先を見越して準備する、という姿勢

子育て中でも仕事で信頼されている人に共通しているのは、
「何か起きたときのために、普段から準備している」という点です。

それは、特別な能力や大きな工夫ではありません。

たとえば、

  • 自分の仕事の進捗や状況を、周囲が把握できるようにしている
  • 「ここまで終わっています」「次はこれです」と日頃から共有している
  • 自分が不在になった場合に、どこを見れば分かるかを意識している
  • 締切や段取りを、少しだけ前倒しで考えている

こうした小さな準備の積み重ねが、仕事が止まりにくい状態をつくります。

準備は「休むため」ではなく「信頼され続けるため」

「先を見越す」と聞くと、「休むことを前提にしているみたいで気が引ける」
と感じる方もいるかもしれません。

でもここで言う準備は休むためのものではありません。

一緒に働く人や取引先が困らないようにすること。
仕事が滞らないようにすること。
それを続ける姿勢こそが、信頼を積み重ねていく行動です。

準備している人は「休んでも仕方ない人」ではなく、
「安心して仕事を任せられる人」として見られます。

急に休んだ一日より、「それまで」が見られている

職場で見られているのは、急に休んだその一日ではありません。

それまでに、

  • 日頃、どのような仕事の進め方をしていたか
  • 周囲への配慮や共有があったか
  • 仕事に対して誠実であったか

そうした積み重ねです。

先を見越して準備している人は戻ってきたあとも自然と信頼され続けます。


特別な働き方を求められているわけではない

ここまで読んで、「そこまでできないかもしれない」と感じた方もいるかもしれません。

でも、求められているのは完璧さではありません。

少し先を考える。
少し周囲を意識する。
できる範囲で、誠実に仕事に向き合う。

それだけで、
仕事への姿勢は十分に伝わります。


子育て中でも、仕事で信頼されるということ

子育て中であることは、評価されない理由にも特別扱いされる理由にもなりません。

信頼されるかどうかを分けるのは、平時の仕事への取り組み方です。

無理をする必要はありません。
長時間働く必要もありません。

自分の状況を理解したうえで、先を見越し、準備し、仕事に向き合う。

その姿勢が、「この人となら、これからも一緒に働きたい」
という信頼につながっていきます。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

条件が合っているのに、なぜか続かない

― 仕事選びは「価値観」から考えてもいい ―

「家から近いし、時間も短い。条件は悪くないはずなのに、なんだかしっくりこない…」

こんな声を聞くことがあります。

しっかり考えて選んだはずなのに、いざ始めてみると思っていたよりしんどい。
そしていつの間にか、「やっぱり私には無理だったのかな」と自分を責めてしまう。

でもその違和感は、能力や根性の問題ではないことが多いのです。

条件が合っている=続く、とは限らない

仕事を探すとき、私たちはまず「条件」に目が向きます。

  • 家から近い
  • 時間が短い
  • ブランクOK
  • 主婦歓迎
  • 給与
  • 福利厚生

生活との両立を考えると、条件を重視するのはとても自然なことです。

ただ、条件が整っていても、なぜか気持ちがついてこない仕事があります。

それは、その仕事が自分の価値観と合っていないというサインかもしれません。


仕事が続くかどうかは「価値観」との相性

仕事を続ける力になるのは、スキルや経験だけではありません。

大きいのは、自分が大切にしていることと、その仕事が合っているかです。

たとえば、

  • 人の役に立っていると感じたい
  • 誰かに感謝されると嬉しい
  • 周りと協力しながら進めたい
  • 一人で黙々と取り組む方が落ち着く
  • 決められたことをきちんと守る方が安心できる

これらはすべて、価値観です。

どれが正しい、ということはありません。
自分がどこに心地よさを感じるかが大切です。

内発的な動機は、価値観から生まれる

「内発的な動機」というと、何か立派な目標や、強い意欲を想像するかもしれません。

でも実際には、内発的な動機はとても身近なところにあります。

  • ありがとうと言われると、もう少し頑張ろうと思える
  • 誰かの困りごとを整理するのが苦じゃない
  • 仕組みを整えると、気持ちがスッとする

こうした感覚は、自分の価値観が満たされているサインです。

仕事が続く理由は、「好きだから」だけではありません。

「自分の大切にしていることが、ここでは活かされている」
そう感じられるかどうかが、大きな分かれ道になります。

価値観は、動く中で見えてくる

「自分の価値観が分からない」そう感じる方も多いと思います。

でも、価値観は頭の中で考え続けて見つかるものではありません。

就職イベントで企業の話を聞いてみて、「この考え方、好きだな」と感じたり。

実際に働いてみて、「この環境は少ししんどいな」と違和感を覚えたり。

そうした感情の動きが、価値観を教えてくれます。


情報を見るときは「条件+価値観」で考える

情報を集めるときは条件だけで判断するのではなく、
自分の価値観に合いそうかという視点を加えてみてください。

  • この職場の雰囲気は、落ち着きそうか
  • この企業の考え方は、自分に合いそうか
  • ここで働く自分を、無理なく想像できるか

答えがはっきり出なくても構いません。
「少し気になる」「なんとなく嫌じゃない」
その感覚が大切です。

仕事選びは、能力テストではない

仕事を選ぶとき、「できる・できない」で考えすぎてしまう方は少なくありません。

でも、仕事選びは能力テストではありません。

自分の価値観に 合わない仕事が続かなかったとしても、
それは失敗ではなく自分を知るための大切な経験です。

価値観に目を向けることで、次の選択は、少し楽になります。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

「家庭教育の心得21」を読んで

久しぶりに読書の感想を書こうと思います。

森信三著 家庭教育の心得21-母親のための人間学-を読みました。

正直に言えば、考え方や表現に古さを感じる部分もあります。
特に、男は外、女は家を整えるという性別役割分担を前提とした書きぶりが随所に見られる点は私より下の世代では理解し難い部分かもしれません。

ただ、その奥にある「人を育てる姿勢」には、今でも学ぶべき点が多いと感じました。

本の中で語られているのは、
挨拶を大切にすること
親がまず見本を見せること
しつけは幼少期からしっかり行うこと   です。

どれも特別新しい考え方ではありません。
むしろ私自身がこれまでの子育ての中で日常的に意識し、実践してきたことでもありました。

挨拶が出来る子に育てたければ、まずは親が自分から挨拶する姿を見せる。
幼少期は、親の言葉や行動がそのまま子どもの基準になります。だからこそ、この時期にどんな関わり方をするかは、後からやり直すことが難しい、大切な土台づくりなのです。

性別役割分担的な表現をどう読むか

この本には、母親を家庭教育の担い手として強く位置づけるなど性別役割分担を前提とした表現が多く見られます。たとえば、家事を覚えさせる対象が女児に限定されている点などは今の価値観とは合わない部分だと感じました。

ただ、ここで大切なのは表現をそのまま受け取ることではなく
「生活を通して子どもを育てる」という本質を、現代の家庭にどう引き寄せて考えるかではないでしょうか。

家事を通して生活力を身につけること、家庭の中で役割を担う経験をすること。それ自体は性別に関係なく、すべての子どもに必要なことだと思います。

この本が一貫して伝えているのは子どもをどうコントロールするかではなく
親自身がどのような姿勢で日々を生きるかという点だと思います。

完璧な親である必要はなく
・挨拶を大切にすること
・生活を整えようとすること
・子どもに見せたい背中を意識すること

そうした日々の積み重ねが、家庭の空気をつくり、子どもの人となりを形づくっていくのだと感じました。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

働こうかな、と思ったときに立ち止まってしまうあなたへ

― 不安の正体は、覚悟不足ではありません ―

「そろそろ働こうかな」
そんな言葉を私は小学校の保護者との何気ない会話の中で何度も耳にしてきました。

授業参観の帰りや行事の準備の合間、立ち話の中でふっとこぼれるように出てくる一言です。

「本気で決めた」というよりも、気にはなっているけれどまだ自信はない。
そんな温度感の言葉だと感じています。

働きたい気持ちはある。でも、動けない

そのあとに続く言葉もだいたい同じです。

「今さらできる仕事、あるのかな」
「ブランクも長いし…」
「家事育児とうまく両立できるかな」

働きたい気持ちはある。
家計のことも、子どもの成長も、将来のことも、頭のどこかにある。
それでも、なぜか一歩が踏み出せない。

そんな自分を見て、
「覚悟が足りないのかな」
「自分が甘いだけかもしれない」
そう思ってしまう方も少なくありません。

私は、その言葉を聞くたびに思います。
それは甘えでも、覚悟不足でもありません。

不安の正体は「能力」ではなく「情報不足」

これから働こうとする主婦の方が感じる不安には、共通点があります。

  • ブランクがあることへの不安
  • 家族や職場に迷惑をかけてしまうのでは、という気持ち
  • 仕事選びを間違えたら取り返しがつかないのでは、という怖さ

どれも、とてもまっとうな感情です。
そして実は、こうした不安の多くは、自分に能力がないからではなく、情報が足りないことから生まれています。

ネットで検索すれば、
「主婦におすすめの仕事」
「ブランクOK」
といった情報はいくらでも見つかります。

それでも不安が消えないのは、
その情報が「自分の場合どうなのか」まで教えてくれないからです。

真の情報は、ネットだけでは集まらない

情報を集めるというと、まずネット検索を思い浮かべる方が多いかもしれません。

けれど、
ネットの情報をそのまま鵜呑みにしても、自分に合った答えが見つかるとは限りません。

大切なのは、誰かの正解を集めることではなく自分にとっての判断材料を増やすことです。

そのためには、自分が少し動いてみることが欠かせません。

自分が動くことでしか得られない情報がある

求人情報やネットの記事を読むだけでは、どうしても分からないことがあります。

たとえば、
・実際の職場の雰囲気
・どんな人が働いているのか
・企業がどんな思いで人を採用しようとしているのか

こうしたことは、自分が動かなければ得られない情報です。

就職イベントに足を運び、企業の担当者から直接話を聞いてみる。
質問をしてみる。言葉の選び方や、表情、場の空気を感じ取る。

それだけでも、
「ここは自分に合いそう」
「ここは少し違うかもしれない」
そんな感覚が、少しずつ見えてきます。

情報を集めながら、選び直していける

短時間の仕事を選ぶこと。
期間が決まっている仕事から始めること。

それらもすべて、
自分に合う働き方を知るための大切な情報になります。

実際にやってみて、
「思っていたのと違った」と感じることがあっても構いません。
それは失敗ではなく、
次の選択を考えるための材料が一つ増えただけです。

動けないのは、あなたが真剣だから

もし今、立ち止まっているとしたら
それは「どうでもいい」からではなく、家族のことも、自分のこれからも、大切にしたいと思っているから。

完璧に調べてから動こうとすると、いつまでもスタートできません。

でも、情報を取りに行き、自分で確かめながら進んでいけば選択は何度でも見直せます。

働くことは、試験ではありません。
間違えないことよりも、考えながら、選び直せることのほうが大切です。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和

今ある時間で子どもと向き合う方法

新しく時間をつくらない

仕事に家事に毎日があっという間、「子どもとゆっくり向き合う時間が取れない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
すでにある時間や無理のない頻度の中で、少し視点を変えるだけで子どもと向き合う時間をとる方法があります。


今回は、忙しい中でも続けやすい3つの工夫をご紹介します。ちなみにこれは我が子が小学校低学年のころ実践していたことです。

① ダイニングで宿題をしてもらう

―「一緒にいる」だけで、安心感は生まれる―

夕食を作っている間、子どもにはダイニングテーブルで宿題をしてもらいます。
同じ空間にいながら、それぞれ別のことをしている状態です。

会話がなくても構いません。
お互いの存在を感じながら過ごす時間そのものが、子どもにとっては安心材料になります。

「今ここにいる」「見守られている」この感覚が大事です。

忙しい日は、しっかり話そうとしなくて大丈夫。
“一緒の空間にいる”ことを、まずは大切にしています。

② テレビでニュースを流し、子どもに説明してもらう

―聞き取れなかったことが、対話のきっかけに―

夕食づくりの間、テレビではニュースを流しています。私があえてこう聞きます。

「今のニュース、何て言ってた?」

すると子どもは、
・自分なりに内容を説明する
・分からない部分を考え直す
・短くまとめようとする

自然と要約力や理解力を使うことになります。

正確さは求めません。
大切なのは、「自分の言葉で伝えようとすること」。

そこから
「それってどういう意味?」
「どう思った?」
と会話が広がり、一方通行ではない対話が生まれます。

③ 週末に一緒に料理をする(月1回程度)

―「教える」より「一緒にやる」時間―

週末に、月に1回くらい。
特別なイベントではなく、いつものごはんを一緒に作るだけです。

・材料を切る
・味付けを考える
・盛り付けを工夫する

作業を分担しながら、自然と会話が生まれます。

「次は何をする?」
「これ、どう思う?」

こうしたやり取りの中で、
子どもは考える力や段取り力を身につけていきます。

頻度は多くなくて大丈夫。
「一緒に何かをつくった」という経験は、確実に子どもの中に残ります。

まとめ

“足す”のではなく、“重ねる”コミュニケーション

子どもとの時間を増やそうとすると、「何かしなきゃ」「ちゃんと向き合わなきゃ」と気負ってしまいがちです。

でも、
・夕食を作る
・テレビを見る
・週末に料理をする

そんな日常や生活の中にもコミュニケーションの種はあります。

忙しいからこそ、新しく時間を足すのではなく、今ある時間にコミュニケーションを重ねる。

完璧じゃなくていい。
続けられる形で、子どもとの関係を育てていけたらいいですね。

国家資格キャリアコンサルタント 上島美和