「ザ・ラストマン/川村隆著」という本をご存じですか?
若いビジネスマン向けの指南書としてよく読まれているビジネス書です。
昔から言われているビジネスマンとして成長するのに必要なことが著者の実体験を基にまとめられています。
この本を読んで、私は人材育成のベースは子育てと共通するものがあると感じました。
その上で親が日頃から意識して子どもと接したほうがよいと感じたことについて
まとめてみました。
・修羅場体験で人は「覚醒」する (p154より引用)
ここで言う修羅場体験とは、頑張れば出来るようなチャレンジングな仕事を指しています。周りに協力してもらいながらなんとかやり切ることが出来るような仕事です。場合によっては失敗する可能性もあります。しかし若い時にこのような経験をすることで自信や自己肯定に繋がると言われています。これは社会に出る前でも経験することが可能です。親が過剰に失敗することを恐れ、子どものチャレンジの芽を摘むことは悪手です。
・人生のプロジェクト・マネジメントをする (p202より引用)
人生のプロジェクトの責任者は自分自身です。子どもが自分自身の人生の責任者として自分で考え、人生を歩んで行けるように育てるのが親の仕事です。
・思いやりの心もビジネスに活きるー恕 (p207より引用)
点数のつけられない能力で子どもが大きくなるにつれ大切さを忘れそうになる「思いやり」「相手を慮(おもんばか)る」などは、社会に出ても一番大切な能力だからこそ、社会に出るまで親が手本として子どもに見せていかなければなりません。
いかがでしたか?ビジネスマンの基本と言っているが人としての基本とも捉えられる話ばかりです。お父さんお母さん、一度「ザ・ラストマン」読んでみてはいかがでしょうか?
国家資格キャリアコンサルタント上島美和