中小企業診断士の西井克己です。
今日は、なぜなぜ分析の演習に使える身近な話題のなぜなぜ分析についてお知らせします。
なぜなぜ分析は、勘と経験に頼らない分析方法の1つとして知られています。
製造現場の不具合分析のときによく使われています。
本日は、生焼けハンバーグを作った事例を以下の目次に従って紹介したいと思います。
目次
1 なぜなぜ分析のポイント(コツ)
1-1 事象を1つに絞る
1-2 なぜ1となぜ2を逆読みして確認
2 事例(生焼けハンバーグ)
2-1 事象
2-2 なぜなぜ分析
2-3 再発防止策
2-4 なぜの検証
3 なぜなぜ分析のまとめ
1なぜなぜのポイント(コツ)
1-1 事象を1つに絞る
事象を絞ることです。なぜなぜ分析を正確に行うときは、事象を1つにしぼり、主語1つ述語1つでまとめることが大切です。
1-2 なぜ1となぜ2を逆読みして確認
なぜ①の次に来るなぜ②が適切かどうか確認することです。
この確認の方法は、なぜを逆から読み返して(なぜ②だからなぜ①である)整合性が取れているかどうか?です。
2 事例(生焼けハンバーグ)
2-1 事象
西井は、自宅台所で、生焼けハンバーグを作った(発生頻度4分の1)
2-2 なぜなぜ分析
なぜ① ハンバーグの内部温度が十分に上がってなかった。
↓
なぜ②-1ハンバーグの内部が温まりにくかった。
なぜ②-2ハンバーグを熱する力が弱かった。
↓
なぜ②-1ハンバーグの内部が温まりにくかったからの展開
なぜ③-1加熱するハンバーグがいつもより冷たかった。(タネはいつも通り冷蔵庫で30分寝かせたので→OK)
なぜ③-2ハンバーグがいつもより厚かった。→なぜ④-1ハンバーグの厚さは目分量で成形していた。(要改善)
なぜ②-2なぜ②-2ハンバーグを熱する力が弱かったからの展開
なぜ③-3 火力が弱かった。(コンロの火力設定は弱火である。いつもと変わらないので→OK)
なぜ③-4 加熱時間が不足していた。→なぜ④-2ハンバーグは、返してから5-6分程度焼かれている。(時間は測っていない)。(要改善)
なぜ③-5 蓋をしていなかった。(返してからすぐに蓋をしている(通常通り)→OK)
2-3 再発防止策
なぜ④-1ハンバーグの厚さは目分量で成形していた
↓
ハンバーグの厚さの基準を作って(例1.5~2cmなど)調理する。
なぜ④-2ハンバーグは、返してから5-6分程度焼かれている。(時間は測っていない)。
↓
返してから焼く時間の基準を作って(例6分弱火で焼いたのち、予熱で2分など)調理する。
2-4 なぜの検証
なぜの検証(なぜ③-1→なぜ②-1→なぜ①を逆から読み返して論旨が飛躍していないか)
なぜ③-1→なぜ②-1 ハンバーグが冷たかったからハンバーグの内部が温まりにくかった。
なぜ②-1→なぜ① ハンバーグの内部が温まりにくかったから、ハンバーグの内部温度が十分に上がっていなかった。
3 なぜなぜ分析のまとめ
まとめると以下の画像のようになります。
なぜ1が内部の温度が十分に上がっていない。
なぜならば 理由は2つあり
1つはハンバーグの内部の温度が温まりにくかった もう1つはハンバーグを熱する力が弱かった。
そこからさらになぜなぜを展開しております。
身近な話題のなぜなぜ分析は研修で役に立ちます。
第一回目のなぜなぜ分析を身近な話題で、第二回目のなぜなぜ分析は実際の現場でと言う流れがいいのではと個人的には思っています。
なぜなぜ分析は勘と経験に頼らない改善方法です。
もれなく要因を把握し、そして、基準を数値化し、再発防止につなげましょう。
くれぐれも再発防止策が「○○○に気をつける」にならないように!!
(今回は、生焼けにならないように今度から火加減に気をつける??)
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中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、現場改善の相談も受けております。毎週土曜日は相談を受け付けております。遠方の方を対象に最近はスカイプで初期相談もしておりますので、お気軽に問い合わせください。