中小企業の現場改善推進者や生産技術者を育成するために動画を活用しよう

10人以上100人以下の製造業にこそ生産技術者や現場改善推進者は必要です

リーダー育成 現場改善

自分の子供が工場見学に来てほしいと思いますか?

中小企業診断士の西井克己です。

今日はいつもと違う話題を提供していきたいと思います。

整理整頓が大事、職場の改善が大事ということを、製造業の支援体験をもとに記事を書いております。

整理整頓や改善が必要な理由は、その会社に働いている方の人間性を高めるため、その方自身の育成のため。この視点でこのブログの記事を書いております。

過去の記事は以下のリンクからご覧ください。

整理整頓は自分だけの最適化から脱却する1つの手段(主語をIからWEへ)

現場で整理整頓が定着しない(やると決めたことが行動できないときに)

自分のやっている仕事をなぜしなければいけないか理解しよう

 

また、仕事を通じて人間性を高めることについてはいろいろな方が提唱されていますが、「第3回 日本でいちばん大切にしたい会社大賞 中小企業庁長官賞」を受賞された徳島県の西精工の西 泰宏社長もHPの中で

「自分のためだけでは無く、人のために働くことを喜びと感じる心こそが、良い製品や質の高いサービスに通じると考えています」

と述べられています。引用元 西精工 代表者メッセージ

www.nishi-seiko.co.jp/company/message

 

自分ではない他人の視点から見た工場は?

今回は、工場の改善や整理整頓をする理由で相手の視点に立ってみるということをお伝えしたいと思います。

お客様の視点に立った時にどう思うか?
相手の立場に立った時に自分の言動を振り返ることは、仕事ではなくてもとても大事なことです。その視点で記載した記事は

現場の2S(整理・整頓)はものを言わぬ営業マン

で記載しております。

今回は、お客様ではなく、自分の身内特に子供が工場見学に来たいといったときに、心から来てほしいと思えるかどうかという視点を加えてみてはと思います。

学生の頃にスーパーマーケットで働いていましたが、そのスーパーの商品を家族に推薦できるかどうか?これは、働いている人にとってもそのスーパーにとってもとても大事な視点であることを痛感しました。

自分の子供が工場見学に来てほしいと思いますか?

それと同様に、自分の働いている工場に子供が工場見学に来た時に、子供が胸を張って、ここは自分の親が働いている会社であると言えるかどうか?

その視点で、改善や整理整頓をしてみてはいかがでしょうか?

そうすると、自分はわかっているから整理整頓しなくていい。いい仕事(すなわち製品を仕上げる)ができていればいい。という思いが少しは変わるのではないでしょうか?

工場のすべてが危険で何も知らない子供が通るところはなんてない。と思ったら、その工場の整理整頓や改善は不十分かもしれません。

私が素晴らしいなと思った事例は工場ではないのですが、過去に海上自衛隊の舟を子供と一緒に見学したことがあります。素人が見ても整理されているところや改善がみられ、立ち入ってはいけないところとそうでない区域わけ、危険個所の表示(トラマーク)が徹底されていたことを覚えています。安心して子供たちを見学させることができたことを覚えています。

古い工場でも、従業員により磨き上がられた工場はとても素晴らしいです。

・危険個所にトラマークはありますか?

・通路がありますか?(あっても通路に物を置いたりしていませんか)

・工具は整理整頓されていますか?

・消火器の前に物を置いていたりしませんか?

・床が油まみれになっていませんか?

・壁などに明らかに不要物を置きっぱなしにしていませんか?(子供から片づけたほうがいいよと言われるような状態になっていませんか?)

子供たちが、ここは自分の親の働いているところだと胸を張って言える工場を目指してみませんか?

家では、散らかっているけど、会社ではちゃんとしているんだねと言われるような職場を目指してみませんか?

みんなその視点をもって整理整頓や改善ができたらとってもいい職場になると思います。是非目指していきましょう。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、現場改善の相談も受けております。毎週土曜日は相談を受け付けております。遠方の方を対象に最近はスカイプで初期相談もしておりますので、お気軽に問い合わせください。

https://g-keiei.com/

 

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石川県・富山県の製造業の支援実績は、250社以上。 原価改善やラインバランス分析等を得意とする。 最近は、生産現場社員を巻き込んで、現場改善手法を社内に定着させる活動も実施している。