中小企業の現場改善推進者や生産技術者を育成するために動画を活用しよう

10人以上100人以下の製造業にこそ生産技術者や現場改善推進者は必要です

リーダー育成 現場改善 生産技術

工程分析の種類(製品工程分析・作業者工程分析など)と特徴

中小企業診断士の西井克己です。

今日は、工程分析の種類(製品工程分析・作業者工程分析・組合せ作業分析)と特徴についての記事です。

あくまで弊社で行っていることを示したもので、まだ発展途上の段階なので、それを前提に見ていただけると幸いです。

これをたたき台に皆さんの会社それぞれの型(パターン)をつくっていただけると幸いです。

この記事は全体で

1 工程分析対象(製品・作業者・組合せ)を間違えないように

2 動画を撮影する場合、最初は製品工程分析

3 分析の目的を再度確認しよう

想定しているシーンとしては、

現場改善のために動画を撮影する前に、どのような動画を撮ろうか検討している。

製品にスポットを当てるか人にスポットを当てるか悩んでいる。

この記事はそんな場面に向けた内容になっています。

1 工程分析対象(製品・作業者・組合せ)を間違えないように

工程分析をする場合、その対象を製品にするのか、作業者にするのか最初から明確にする必要があります。

これを明らかにしておかないと、最初の動画は製品を中心にしていて、後になったら人を中心にということは少なくありません。

それでは、どのようにしてその対象を決めていけばいいのか?

私が現場改善を行う時のバイブルとしている現場改善のIEテキスト 石原勝吉著 日科技連によると

工程分析の種類は以下のように説明されています。

引用開始

1)製品工程分析

材料,部品,製品等の生産対象が,加工や検査を受けながら変化してゆく過程を物中心に表わす方法です,この手法は何人かの作業者,何台かの機械が1つの製品をつぎつぎと取り扱っている工程を分析する場合に適しています

2)作業者工程分析

作業者の製品や生産対象物に対する働きかけを作業者中心に表わす方法です.一人の作業者が場所を変えながらいくつかの製品や機械を扱っている工程の分析に適しています

3)組合せ作業分析

作業者と機械,あるいは複数の作業者の共同作業について,お互いの時間関係を知るときに用いる手法です

表にまとめると以下のようになります。

 

手法 製品工程分析 作業者工程分析 組合せ作業分析
目的 製品の流れを知る 作業者の仕事の流れを知る 人と機械、人と人の時間関係を知る
工程の特徴 何人かの作業者,何台かの機械によって,同じ製品が次々と作られている場合 一人の作業者が場所を変えながら,いくつかの製品や機械を扱っている場合. ・一人の作業者が何台かの機械を取り扱っている場合

・何人かの作業者が共同で1つの仕事を行なっている場合

 

利点 ・物が流れている場合はどのような工程でも分析できる

・管理工程図を参考にすると簡単に分析できる

・作業者のムダな動きを簡単に見つけることができる

 

・作業者自身が作業方法を改善するのに有効

 

・互いの時間関係からあそび時間が簡単にわかる

・人や機械の稼働状態を図表で知ることができる

 

欠点 作業者の行動がわからない ・作業者により、分析結果の異なることがある

・実際に作業者を追って観察しなければらない

・互いに時間関係がない場合は、分析しても意味がない

・ある程度正確な時間値を求める必要がある

 

引用終了

2 動画を撮影する場合、最初は製品工程分析

我々が製造現場に入って最初に動画を撮影させていただくのは、製品工程分析です。

その理由は、引用元である現場改善のIEテキスト 石原勝吉著 日科技連の利点の1つにも記載されていますが、管理工程図を参考にすると簡単に分析できる。すなわちQC工程表を作成されている会社であれば、まずそれをいただいて、その工程に基づき動画を撮影することができるからです。

弊社は、1工程ずつ、1コマ1.5分で動画を撮影します。

現場に入ってからどんな工程で分けるか決めるのは非効率ですし、見てもいない現場のことを予断をもって見るのもよくないと考えています。

このため最初は、QC工程表をいただいて、その工程表に基づき、製品の流れに沿って1コマずつ動画を撮影します。

撮影した動画を見ながら現場リーダーと改善を考えるときも、その製品のQC工程表最初に確認してから動画を見ることができます。

(参加者の全員がその工程を知っているわけでもありません。最初に最低限度の知識を参加者全員が把握するためにもQC工程表があることはとても重要です)。

動画を見てさらに製品工程分析では情報が足りない。

ということになれば、作業者工程分析や製品工程分析のさらに詳細な情報を得るためにもう一度現場で撮影する。

このような流れになります。

 

3 分析の目的を再度確認しよう

工程分析はあくまで、現場改善の手段です。

何の目的のために工程分析をするのか?

工程分析の選択をする前に、もう一度関係者の皆さんで目的を確認の上、どのような手段を用いるのか議論することが大事だと考えております。

 

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、現場改善の相談も受けております。毎週土曜日は相談を受け付けております。遠方の方を対象に最近はスカイプで初期相談もしておりますので、お気軽に問い合わせください。

https://g-keiei.com/

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石川県・富山県の製造業の支援実績は、250社以上。 原価改善やラインバランス分析等を得意とする。 最近は、生産現場社員を巻き込んで、現場改善手法を社内に定着させる活動も実施している。