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リーダー育成

会社の共通言語はありますか?

中小企業診断士の西井克己です。

皆様の会社は共通言語をどれだけお持ちですか?

社内の共通言語化に取り組んだことはありますか?

 

中小企業の支援をしていると企業の中で共通言語があると、いろいろなことが回りやすくなる。そう感じることが少なくありません。

製造業で共通言語化の成功事例でいうとやはりトヨタ自動車を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

具体的には、

三現主義は「現場」「現物」「現実」

三定は「定位置」「定品」「定量」

などが挙げられます。

一般的に「三定」って言われてもわかりませんよね。

 

それでは共通言語はどのようにして作っていくのか?

どのようにして共通言語化に取り組んできたのか?

まさしく答えがない世界であり、それはその会社とその従業員が努力を重ねた結果にしかない。

ですから、ある会社で成功したことを自分の会社にそのまま水平展開できるかといえば恐らくできない。

よし、共通言語をつくろう!!と思っても、すぐに共通言語化をすることは難しいです。

しかし、私なりに少しでもヒントになればと思い2つのことを絞り出してみました。

すなわち、以下のことを繰り返し行っていることが大事なのではないかと個人的には考えております。

1 社員全員が同じ研修を受講する

2 社員同士が繰り返しその研修の内容を現場で実践する

この記事はこの内容を記載したいと思います。

 

1 社員全員が同じ研修を受講する

研修を受講した社員がいない。そんな会社は稀だと思います。

しかし、全員が同じ研修を受けている会社はそれほど多くはないと思います。

社員が研修を受けるということは、普通なのですが、「社員全員」が同じ研修を受講していることがポイントと考えております。

弊社(迅技術経営)の例ですが、弊社の士業全員が受講している講座と過半数は受けている講座があります。

士業全員が受けている講座は、OD Network Japanさんの組織開発の基礎講座で、

過半数が受けている講座は、コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンさんのコミュニティ・オーガナイジング・ワークショップです。

全員が受けている講座は、その講座をきっかけに共通言語化しているものがあります。

具体的な例を1つあげると

ノームという言葉があります。

一般的には、基準とか規範になりますが、

弊社ではその組織の中の暗黙のルールであるという共通言語化しています。

この会社のノームは・・・・・。というような会話が普通にできているように思えます。

 

一方でコミュニティ・オーガナイジング・ワークショップは、過半数は受講しているのですが、受講した士業だけで共通言語化できているものの、全社での共通言語化はできていません。

具体的には、US感:参加者全員がUSになった感覚という言葉があります。

US感という言葉は、一般用語ではなく、その研修を受講した人材にとってはとても使いやすい言葉になっていますが、

当然ながら、研修を受けた人材はわかるのですがそうでない方は全く響かない言葉になっています。

 

2 社員同士が繰り返しその研修の内容を現場で実践する

研修を受けただけでは共通言語化しません。

その理由は、やっぱり共通言語化するためには、反復継続する必要があるためです。

本当に百回はで継続して言ったり聞いたりしないと共通言語化しないなと思っております。

具体的例として、弊社が実行している社員研修での出来事を上げたいと思います。

弊社の社員研修のなかで行うことは、

一般社員→主任(リーダー)→幹部→経営者という4階層に分け、

主任(リーダー)と幹部の役割の違いをその会社に応じて定義し、それを研修していきます。

(主任と幹部の基本的考え方はあるのですが、現在のその会社の実態に合わせて少しすり合わせすることも少なくありません)。

幹部研修は、比較的長い期間いただくことも多く、

研修と研修の間に、研修参加者に研修で定義した内容に応じて実行してもらい、その結果を研修内で共有すると徐々に共通言語化していくことも多いのですが、やはり研修だけではなかなか共通言語化しにくい。

研修で受けた内容を自分の中で理解し、自分の言葉としてその内容を話す。それが皆さんできるようになった時に共通言語化していくのではないか?そんな仮説を持って企業研修にあたっています。

いろいろな形でインプットされたものを自分の中で理解し、自分の言葉としてアウトプットすることができる方が多くないとなかなか共通言語化していかない。そのためにはまず、インプットされたものを自分の中で理解し、自分の言葉としてアウトプットする。それは現場にしか答えはない。

研修の内容を現場で実践する。この当たり前のことが当たり前のようにできているところは共通言語が多いのかもしれませんね。

 

 

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、現場改善の相談も受けております。毎週土曜日は相談を受け付けております。遠方の方を対象に最近はスカイプで初期相談もしておりますので、お気軽に問い合わせください。

https://g-keiei.com/

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石川県・富山県の製造業の支援実績は、250社以上。 原価改善やラインバランス分析等を得意とする。 最近は、生産現場社員を巻き込んで、現場改善手法を社内に定着させる活動も実施している。