現場に個人工具持ち込みされてませんか
こんにちは。迅社会保険労務士事務所小松巧です。
現場改善の支援をさせていただく中で、工具の管理方法が問題になります。
良くないのが、個人工具の持ち込みです。会社によっては工具を無くしたり、壊したりするのは作業者の責任だから本人に買わせているというところもあります。こうするとどのような問題が発生するか。
確かに会社としては簡単な工具の費用は掛からなくなります。しかし、作業者が勝手に工具を買ってきてしまうので過剰な工具が現場にあふれ、他の人が作業しにくくなってしまいます。また、仮に工具が無くなってしまったとしても、「また買って来ればいいわ」と工具の管理が甘くなりがちです。こうなると無くなった工具がいつまでも探されず、最悪、機械への巻き込み事故であったり、製品混入で大きなクレームになる可能性があります。個人工具は「工具の管理ができていない会社」とみられてしまうことが多いです。
品質管理が厳しい現場ほど、私物の持ち込みを厳しく制限しており、ボールペン1本持ち込むことができないところもあります。
工具やモノが無くなったときの意識を高めるためにも、工具は100%会社で購入し、管理は作業者全員で行うという体制を整えるようにしましょう。