現場での整理整頓の必要性

2021年1月15日 0 投稿者: srhayate

明けましておめでとうございます。迅社会保険労務士事務所の小松巧です。

本年も楽しくモノづくりをする人が増えるよう頑張っていきます。

現場において、5Sは必須です。目的の一つに、モノを探す時間を無くして効率よく作業するというものがありますが、実はもう一つ大事な目的があります。それは、モノが無くなったときに早く気づいて対処するというものです。

デスクワークが主の事務所ならまだしも、製造現場などの現場でモノが無くなるということは、どういうことでしょうか。無くなったモノを新しく買わなければならないというよりも、もっと大きな問題が考えられます。

1つは、生産機械などの可動部に工具や部品が巻き込まれて、大事故につながるというものです。何百万円もする機械が巻き込み事故で破損するばかりか、最悪の場合人が巻き込まれて大けがをする恐れがあります。

もう一つは、製品混入してしまい、異物混入事故につながるということです。出荷した製品の中に工具や部品が混ざっていたら大きなクレームにつながる恐れがあります。

以前経験したことですが、ある会社の現場に伺ったときに、天井の梁にハンマーが置いてありました。真下には機械が勢い良く動いています。なんであんなところに?と思ったのですが、実は電気工事に入った業者が天井での作業をした後に、使った工具を忘れていったということです。幸い事故にはなりませんでしたが、もし、そのハンマーが機械の上に落ちていたら、大クレームになり、その業者は大きく信頼を失ったでしょう。

現場でものが無くなるということは、このように大きなリスクを抱えるということになります。整理整頓も、作業効率だけでなく、仲間の安全と会社の信頼を守る行為であること。目的意識をもって日々の作業を行いたいものです。

 

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