中小企業診断士西井克己です。
現場での改善によく使われるなぜなぜ分析ですが、オフィスの改善にも弊社は使用しています。
本記事では、具体的に進め方を記載し、最後にまとめてありますので参考としていただけると幸いです。
なぜなぜ分析は、勘と経験に頼らない分析方法の1つとして知られています。
なぜなぜ分析のやり方にはいくつかコツがあるのですが、一番の成長の秘訣は、
普段ミスしたことをなぜそのミスをしたかなぜなぜ分析することです。
1 ハードディスクが認識しない
本日は、パソコンが外付けハードディスクを認識しなかったことに関するなぜなぜ分析について取り上げます。
弊社は、外付けハードディスクを使用しております。
GW明けに、パソコンを立ち上げると外付けハードディスクを認識しない。再起動しても認識しないことが発生しました、それを基になぜなぜ分析を行ってみました。
電気やドライバーの問題でもあり、なぜなぜ分析から得られた仮説をテスターで検証することで真因を突き止めることができました。
おかげで、現在は全く不具合なく使えています。
2なぜなぜのポイント
これは、これまでと変わりません。
ポイント1事象を絞ることです。なぜなぜ分析を正確に行うときは、事象を1つにしぼり、主語1つ述語1つでまとめることが大切です。
ポイント2なぜ①の次に来るなぜ②が適切かどうか確認することです。
この確認の方法は、なぜを逆から読み返して(なぜ②だからなぜ①である)整合性が取れているかどうか?です。
3 事象となぜなぜ分析
事象 パソコンが外付けハードディスクを認識しない(再起動しても認識しない)
〇なぜなぜ分析
なぜ① パソコンがハードディスク(以下HDDとする)の信号を受け取っていない
↓
なぜ②-1HDDとパソコンをつなぐ線に信号が流れていない。
なぜ②-2ドライバーが適合していない
なぜ②-1 HDDとパソコンをつなぐ線に信号が流れていないからの展開
なぜ③-1 パソコンのUSB端子が壊れている。(その他の機器でUSB端子を確認したところ問題ない→OK)
なぜ③-2 パソコンとHDDをつなぐ線の電気抵抗が大きい(テスターで抵抗値が大きいことを確認)。→なぜ④-1パソコンとHDDが捩じれた状態で接続されていた(被覆が破れている)(要改善)
なぜ③-3 HDDから信号を発していない(HDDをケースから取り出し、他のケースに入れたところHDD自体に問題ない→OK)
〇再発防止策
なぜ④-1パソコンとHDDが捩じれた状態で接続されていた(被覆が破れている)
↓
パソコンとHDDが捩じれていない状態でつなぐ。
〇なぜの検証(なぜ④-1→なぜ③-2→なぜ②-1→なぜ①を逆から読み返して論旨が飛躍していないか)
なぜ④-1→なぜ③-2 パソコンとHDDが捩じれた状態で接続されていたからパソコンとHDDをつなぐ線の電気抵抗が大きい
なぜ③-1→なぜ②-1 パソコンとHDDをつなぐ線の電気抵抗が大きいからHDDとパソコンをつなぐ線に信号が流れていない
なぜ②-1→なぜ① HDDとパソコンをつなぐ線に信号が流れていないからパソコンがハードディスクの信号を受け取っていない
4 まとめ
なぜなぜ分析は勘と経験に頼らない改善方法です。
もれなく要因を把握し、そして、基準を数値化し、再発防止につなげましょう。
くれぐれも再発防止策が「○○○に気をつける」にならないように!!
(今回は、ねじれないように今度から接続方向を気をつける??)
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中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、現場改善の相談も受けております。毎週土曜日は相談を受け付けております。遠方の方を対象に最近はスカイプで初期相談もしておりますので、お気軽に問い合わせください。