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リーダー育成 現場改善

貼りつけ強度不足に関するなぜなぜ分析(事例)

中小企業診断士の西井克己です。

なぜなぜ分析は、勘と経験に頼らない分析方法の1つとして知られています。

本日は、身近な話題(マグネットで貼ってある看板が落ちた)に関するなぜなぜ分析について取り上げます。

〇なぜなぜのポイントのおさらい

ポイント1事象を絞ることです。なぜなぜ分析を正確に行うときは、事象を1つにしぼり、主語1つ述語1つでまとめることが大切です。

ポイント2なぜ①の次に来るなぜ②が適切かどうか確認することです。

この確認の方法は、なぜを逆から読み返して(なぜ②だからなぜ①である)整合性が取れているかどうか?です。

〇今回の事例

事象 事務所看板の裏面に貼ってあるマグネットが7月20日に看板とマグネットの間で何も手の触れていない状態で剥がれた。(状況補足説明 剥がれて看板が落ちた。マグネット自体は看板を貼りつけている場所に残っている。設置後1年は経過している。)

〇なぜなぜ分析

なぜ① マグネットと看板を貼りつける強度を超えた力がかかった。

なぜ②-1 マグネットと看板を貼りつける粘着剤の粘着力が低下した。

なぜ②-2 貼りつけ強度以上に看板に力がかかった。(誰も手を触れていないのでOK)

なぜ②-3 もともと貼りつけ力が足りなかった。(貼りつけ後1年経過しているのでOK)

なぜ②-1 マグネットと看板を貼りつける粘着剤の粘着力が低下したの展開

なぜ③-1  粘着剤の許容温度(40度)以上に気温が上昇した。

なぜ③-2  1年の間に粘着剤が劣化(酸化)した。

〇再発防止策

温度変化に強く、劣化しにくい粘着剤若しくは接着剤に変更する。

〇まとめ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇今回のポイント

通常の現場では、1年経過しているので、同じ粘着剤を使用してマグネットを貼りつけることが多いかもしれません。

これでは、また1年後に同じ問題が発生する可能性があります。

(製造現場でボルトが緩んでいるときに増し締めすると同じ行為かもしれません。

増し締めした場合は、とりあえずは大丈夫ですが、根本的な対策をとらないとまた緩む可能性があります。)

〇このごろ、なぜなぜ分析を用い、お客様の再発防止策を一緒に考えていると

感じるのは、やはりこの分析方法はなんども繰り返し行うことで、自分の知識や力になることです。

皆様の会社でも、この記事をきっかけになぜなぜ分析に取り組まれることを期待します。

 

 

 

 

 

 

 

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石川県・富山県の製造業の支援実績は、250社以上。 原価改善やラインバランス分析等を得意とする。 最近は、生産現場社員を巻き込んで、現場改善手法を社内に定着させる活動も実施している。