中小企業診断士の西井克己です。
今日はホワイトボードを活用した工程管理について記載したいと思います。
というタイトルで、日報がない会社は、ホワイトボードを活用して実績報告からやってみようという記事をつくりました。
今回はそれよりさらに進んだホワイトボードを用いた工程管理について記載します。
もし、実績報告もできていない、日報もないという状況であれば以前の記事(予定工数を伝えていますか?)を参考にしていただければと思います。
1工程管理の基本は日々の予実管理
1か月で生産を100個作ろうといってもなかなか達成できません。
稼働日が20日ならば、1日5個作ろう。
それで達成できなかったときは、達成できなかった要因を分析して、その都度改善して、1日5個作れるようにしていこう。
こういった目標の方が、達成はされやすいです。
このため1日単位で目標を設定することが大事です。
2職場単位で工程管理をしてみよう
工程管理をしようとするときには、全社で見えるようにしよう!!
そう思って最初から大きな課題に取り組むことは少なくありません。
私自身は、大きな課題を解決するためには大きな投資が必要になることもありますので、
まずは、1つの職場単位で工程管理をしていくことをお勧めしています。
所謂小さく始めて大きく育てるという感覚です。
具体的には以下のような項目
製番もしくは製品番号、名称、納期、数量、使用設備、日毎もしくは直毎の生産実績をホワイトボードに記入していきます。
これで、次工程の職場は、いつ頃どの製品が自工程に来そうかわかるようになります。
また、日毎、直毎の生産実績がわかりますので、うまく流れているか流れていないか一目でわかるようになります。
目標生産が達成できた時は青、達成できなかったときは赤字で記載するとさらにわかりやすくなるなど
職場毎で見やすさを工夫することもできます。
ホワイトボードも最初からオーダーメイドするのではなく、最初は無地のホワイトボードで、
ホワイトボード用線引き塗料トレセンTOR-1等を用いて、自分で線を引いていくことをお勧めします。
職場単位である程度の仕様が固まってくれば、
オリジナルホワイトボードを作ってもらってもいいと思います。
http://meiku-koukoku.com/whitebord.html
これも、小さく始めて大きく育てるという感覚です。
3ホワイトボードのよる工程管理が慣れてきたら、共有化してみませんか?
ホワイトボードによる工程管理が慣れてきたら、クラウドで共有化してみましょう。
3-1 ビジネスコミュニケーションツールを用いて写真でアップ
一番楽な方法は、ホワイトボードを写真で取って、アップロードする方法です。
ラインワークスhttps://line.worksmobile.com/jp/
チャットワークhttps://go.chatwork.com/ja/
などなんでもよいと思われます。
3-2 ビジネスコミュニケーションツールやクラウドストレージサービスを用いてエクセルを共有
先ほどのビジネスコミュニケーションツールでエクセルを共有するのも1つの方法です。
また、クラウドストレージサービスを活用して、エクセルを共有するのも1つの方法です
(競合になった時にどのように対処するか決めておくといいと思います)
クラウドストレージサービスは
Dropbox、
Box
Google Drive
OneDrive
等が考えられます。
3-3 製造業が安価にこれらの情報を共有するクラウドサービス
テクノアさんが提供しているLista(リスタ)が個人的には安価でとりあえずの導入には良いかもと思っております。
1ライセンス490円/月(税抜)ですので、4グループでも1960円/月(税抜)になりますので、小規模企業でも手が届くと思います。
Lista(リスタ)である程度運用をした後に、自社に本当に必要なことを洗い出した後、
開発会社に具体的な仕様を提示すれば、いいシステムがつくれると思いますし、要求もモヤッとしていないので相見積もりを取れる状況になっていると思います。
自社でカスタマイズしたいという方はキントーンを用いてもいいと思います(弊社内はキントーンとチャットワーク双方を活用しております)。
小規模企業にとって現実的なホワイトボードによる管理からスタートし、廉価なクラウドサービスまで情報提供いたしました。
とくにクラウドサービスはどんどん機能が増えそして廉価になっておりますので導入しやすくなっていますね。
中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、現場改善の相談も受けております。毎週土曜日は相談を受け付けております。遠方の方を対象に最近はスカイプやZoom等で初期相談もしておりますので、お気軽に問い合わせください。