社内不良をすべて把握できていますか

2020年10月30日 0 投稿者: srhayate

こんにちは。迅社会保険労務士事務所の小松巧です。

不良やロスを減らすことは製造業において大きなテーマです。不良を減らすには不良のデータを集めて分析するところから始めなければなりません。

この不良データまたは不良の記録は工場全体で発生したもの「すべて」把握できているか。ということが問題になります。工場で発生する不良は、①出荷後の不良、②最終検査での不良、③各工程で検査又はミスをしたときの不良、がありますが、③の各工程で発生した不良というのは、情報として記録されていないことが多いです。最終検査の状況だけを見て判断していた不良の状況が、前の工程を見てみたら全然異なっていたとか、思った以上に廃棄していたということもあります。

例えば最終組み立てを行った後、別の担当が最終検査をしている場合、最終組み立てで寸法不良があって組立できないと、前工程の不良として差し戻されたり、廃棄されたりしますが、その情報は最終検査まで回らず、部品の寸法不良という不良の情報が蓄積されないということもあります。

社内の不良を分析する際には、最終検査のデータだけでなく、その前の工程でも不良として廃棄やロスが無いかということを確認する必要がありますね。