「データの見えざる手」幸福度が高いと業績が上がる
こんにちは。迅社会保険労務士事務所の小松巧です。
従業員が楽しく働いて幸福度が高い会社は儲かっているいい会社。私の目指すべき姿ですが、理想論のような側面もありました。
しかし。そのようなことを科学的・統計学的に証明した本が矢野和夫著の「データの見えざる手ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則 」です。
この本は、働いている人にウェアラブル端末を長期間つけて膨大なデータを集めたうえで、幸福感と仕事におけるパフォーマンスの関係や幸福感の正体を分析した結果を紹介しています。
印象に残ったことは、「幸福感の高い人が仕事が良くデキル。仕事がデキルから幸福感が高くなるということではない」ということです。
企業においては、業績を良くすることが先ではなく、社員の幸福感を高めることで業績が後からついてくるということです。
まさに、今まで理想論ともとらえられていたことが、科学的に証明されたということで、自分の目指しているところが間違いないと自信を持つことができました。
また、現場で組織のパフォーマンスを高めるヒントもあります。
例えば、幸福感の高い人は仕事がデキルわけですが、そういう人は、会議などでアイデアを出すのですが、話すときによく動く傾向があるようです。これはウェアラブル端末のデータで分析された事なのですが、会議の時に体の動きを促すことで良いアイデアや良い議論がデキルということです。会議を立ってやり、身振り手振りを交えて話したり、個別に資料を見るのでなく、全員で大きな資料を見るなどするなど、色々なことが考えられると思います。
幸福感を高めて業績を上げるヒントをこの本で探してみてはいかがでしょうか。
「データの見えざる手ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則 」草思社、矢野和夫著。
https://honto.jp/netstore/pd-book_26237013.html