整頓から始める5S活動
こんにちは。迅社会保険労務士事務所の小松巧です。
5S活動と言えば ①整理 ②整頓 ③清掃 ④清潔 ⑤躾 となっており、順番もまず「整理」で要らなりものを捨ててから、残ったものを「整頓」して定置管理できるようにきちんと置くという感じで進めていきます。
しかしながら、人間というのは不要なものを選別して物を捨てるという行為が苦手なようで、脳科学的にも捨てるという行為はなかなか高度に脳を使わないといけないようです。5sの支援をしているときも「捨てるものが多すぎる」とか、「まずは捨てるものを選別しなければ・・・」といってなかなか前に進まないことも多くあります。現場において大事なことは少しでも良いので前に進めることです。
こんなとき、捨てるものに悩んだ時はとりあえず整理は置いておいて先に整頓に進むというのも手です。整頓はモノが定置管理できるようにきちんと置かなければなりませんが、そうするとモノを置ける場所がだんだん少なくなってきます。その時、「このモノはきちんと場所を決めてまで取っておくものか?」と考えることができる。すると、意外と捨てるべきものが見えてくるというわけです。整理を飛ばしてとりあえず整頓。お試しください。
また、よく行き詰まるパターンとして、一度に広範囲に手を出してしまい収集がつかなくなってしまうということもあります。一度に手をすける範囲は、立ち止まって手が届く範囲、近づいて視界に入る範囲、棚の一段目から等、手を付ける範囲を狭めて取り組むというのもうまくいくコツです。