迅技術経営の西井克己です。
今日は、プラスチックのカバーが摩耗で外れやすくなった時の改善事例をお伝えしたいと思います。
弊社の空気清浄機は、20年以上前のダイキンの空気清浄機を使っています。
ダイキンさんは、20年以上前の製品でも消耗品のフィルターを販売しています。
このため、今でも現役で使うことができています。
この機種は、フィルターを交換するときに、カバーを外す必要があります。
(空気清浄機のフィルター交換については、私の個人ブログの記事を参照ください)
プラスチック製のカバーを何度もつけ、外しすると、プラスチックが摩耗します。
この摩耗により、カバーが頻繁に外れるようになり、
それを感知した異常停止の発生頻度が多くなりました。
これを100円ショップで購入した面ファスナーで改善した事例です。
1 粘着剤が塗布してあるタイプの面ファスナー
100円ショップにはたくさんの種類の面ファスナーが販売されています。
今回は、ガタついてカバーが外れてしまうプラスチックの固定を目的にしていますので
裏面に粘着剤が塗布してあるタイプの面ファスナーを購入しました。
2 面ファスナーを用いてカバーを固定する
このカバーは、フィルター交換やフィルターの掃除の度に外す必要があるため、
はんだ付けや接着剤で完全に固定することはできません。
このため、面ファスナーで何度も取り外せるようにしました
3 最後は表示
私は、なぜ面ファスナーでカバーを固定しているかわかりますが、
私以外の人はなぜ、こんなめんどくさいことをしているかわからない可能性があります。
今はわかるかもしれませんが、新人が入ってきたときはわからない可能性があります。
このため、この面ファスナーがなぜ必要であるのか表示しました。
(この表示のためにも、粘着剤が塗布された面ファスナーが便利です)
4改善効果
改善前 1週間に一度カバーが外れ電源OFF
改善後 カバー外れによる電源OFFは発生していない(1か月間)
20年ぐらい使用しているので、古いので買い替え時期だ。
そういってしまうのは、簡単です。
メーカーに相談しても、20年使用しているのであれば、買い替えを推奨されるでしょう。
その設備の状態を一番知っているのは、それに毎日接している方です。
本当に買い替えの時期なのか、その部分を改善するだけでまだまだ使えるのかの判断は現場にしかありません。
改善は、現場にしかわからないことをちょっとしたことで改善する。
その姿勢を持った現場員による、積み重ねしかいぶし銀のように光った現場は作り出せないと思います。
(立ったばかりで最新の設備が入った工場に感動する人は少ないのではないでしょうか?)
少なくとも弊社のオフィスはそんな雰囲気が少しでも出ているオフィスにしたいと思います。