中小企業診断士の西井克己です。
今日は2S(整理整頓)の基本、形跡整頓のやり方について記事にしたいと思います。
あらためて整理・整頓を定義すると
整理はいるものといらないものを分けて、いらないものは捨てること
整頓は必要な時に、必要なものを必要な分だけ取り出せること
(特に整頓は、どれだけの時間で(例えば事務所であれば15秒で取り出せる)という定義をします)
となります。
必要な時に、必要なものを必要な分だけ取り出せる手段として形跡整頓はとても便利ですので
ご興味のある方は是非、この記事をお読みいただけばと思います。
この記事は
1形跡整頓とは
2形跡整頓の作成手順
3形跡整頓もたゆまぬ改善
の流れとなっております。
宜しくお願いします。
1形跡整頓とは
形跡整頓は、整頓の1つの手法です。
具体的には以下のように、”形の跡”を保管場所に描きその位置を特定するものです。
形跡整頓は戻しやすい整頓方法の1つと言えます。
2形跡整頓の作成手順
形跡整頓作成手順を以下に示します。
1 使う頻度が高い文房具のうち、個人持ち(ペンなど)と共通を分ける。
2 共通文具に分けられた文具の中でも、使用頻度の層別(使用頻度高い、ふつう、低い)を行う。
3 100円ショップで、テンプレートのもととなる、発砲スチロールの板を2枚購入する。
4 使用頻度の層別に基づき、使用頻度が高いものを手前、普通の使用頻度のものを真ん中、使用頻度の低いものを奥へと配置する。
5 その配置に従って、テンプレートをくり貫く。
6 何もくり貫いていないテンプレートとくり貫いたテンプレートを張り付ける。
7 文具の置き場所にその文具の名前を表示する
最近はとても便利になり
トラスコ中山さんからミシン目の切れ目が入っている
5S管理シート(オレンジブック)
が販売されています(オレンジブック.comで1800円(税抜)2019年7月13日現在)
3形跡整頓もたゆまぬ改善
形跡整頓も一度作ってしまえばそれで終わりということはなく、使ってみて定期的に見直す必要があります。
弊社の一例を挙げると
机の中形跡整頓は、以前は上のような管理でしたが、現在は下の画像の管理になっています。
また、共通文房具については、
左上でしたが、現在は右下の画像のようにになっています。
改善点としては、
1 全体的に、面積を小さくしたこと
2 ダブルクリップの整頓場所を深くし、奥にしたこと(使用頻度が高いゼムクリップの方を前に)
3 シャチハタ(マル秘や控え印)を縦置きにしたこと
4 スティックのりと朱肉は、スティックのりを前に(使用頻度に応じて)
このように使用頻度や使い勝手を確認し、その都度変えていく。
100円ショップで買える値段なので、費用をほとんどかけずに改善できることもこの形跡整頓のメリットの1つだと思います。
皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか?
中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、現場改善の相談も受けております。毎週土曜日は相談を受け付けております。遠方の方を対象に最近はスカイプで初期相談もしておりますので、お気軽に問い合わせください。
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