論語と算盤

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自己努力と相手を慮ること双方を満足する士業を育成する仕組みを作り後世に残すことを目指す中小企業診断士西井克己です。

今年から読んだ本のうち、感銘を受けた本の記録を取っておきたいと思いました。

また、いろいろな方からどんな本を読んでいるのか? 

お勧めの本を紹介してほしいというご依頼もいただいていることから記録にとることにしました。

年末年始にかけて読んだ本のうち最も感銘を受けた本が

論語と算盤 渋沢栄一著 角川ソフィア文庫

です。

日本資本主義の父ともいわれる渋沢栄一。

その有名な「論語と算盤」を一度も読んだことがない。

経営者になるまで論語は全く興味がなく、勉強もしたこともありませんでしたが、少しずつ勉強を行っていく過程で、

「論語と算盤」を読んでみたい。そう思うようになりました。

この文庫本の編者である加地伸行さんが冒頭に記載している時代背景からすっと入り込み、

最後までノンストップで読むことができました。

やっぱり入りは大事ですよね。

その冒頭のことばを引用します。

引用開始

 渋沢は、彼の在世したころの日本を次のように述べている。江戸時代以来、道徳教育を受けていたのは武士層であり、農工商にはそれが乏しかった。そのため、彼が関わる商業界では、収益だけが目的の拝金主義となってしまっている。一方、武士層は朱子学的道徳教育であったため、問題があったとする。すなわち、現実を念頭に置かず、道徳のための道徳教育というような原理主義的であったため、空理空論となっていた。いわゆる道学であり、現実と遊離していたとする。これは国家を衰弱させる。

 道徳なき商業における拝金主義と、空理空論の道後くろんじゃの商業蔑視と、この両者に引き裂かれている実情に対して、渋沢は<現実社会において生きることのできる道徳に基づいた商業>をめざしたのである。それを可能とする接着剤、商業と道徳との接着剤として、渋沢が選んだのが儒教であった。

引用終了

現代でも、儲かればよいという風潮がないわけではありません。ただし、利益だけを追求すると一時は儲かるかもしれませんが、継続的に利益を確保しようとするとやはり拝金主義ではいけません。言葉では利益重視ではないと言っていても、行動で示すことができるひとは多くはありません。渋沢のこと言葉は、現代でも十分に通用する。そんな思いを冒頭の言に感じ、読み進めました。

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